【減損損失】と【評価損】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
減損損失と評価損の分かりやすい違い
減損損失と評価損の違いは、対象となる資産の種類と価値を見直す判断の考え方にあります。
減損損失は、固定資産の収益性が低下し投資額の回収が見込めなくなった場合に、帳簿価額を回収可能額まで引き下げて生じる損失です。
評価損は、棚卸資産や有価証券などの時価や市場価格が下落した場合に、帳簿価額を時価まで切り下げて生じる損失です。
減損損失とは?
減損損失とは、企業が保有する土地や建物、のれんなどの固定資産について、収益性が著しく低下し投資額の回収が見込めなくなった場合に、帳簿価額を回収可能額まで引き下げて生じる損失のことです。
業績不振の店舗や工場が対象になりやすく、将来生み出すと見込まれる利益やキャッシュフローの見通しに基づいて用いられます。
損益計算書では特別損失に区分され、一度計上すると原則として戻し入れは認められないという性質を持ちます。
判断には専門的な見積もりが伴うため、金額が大きくなりやすい傾向があります。
減損損失の例文
- ( 1 ) 業績不振の店舗について、収益性の低下を理由に減損損失を計上した。
- ( 2 ) のれんの価値が見込みを下回り、多額の減損損失が発生した。
- ( 3 ) 減損損失を計上した資産は、その後の業績回復でも帳簿価額を戻さない。
- ( 4 ) 事業の将来性を見直した結果、一部の資産で減損損失を計上した。
減損損失の会話例
評価損とは?
評価損とは、棚卸資産や有価証券などの資産について、決算時点の時価や市場価格が帳簿価額を下回った場合に、帳簿価額をその時価まで切り下げて生じる損失のことです。
売れ残った商品の棚卸資産評価損や、株価下落による有価証券評価損などが代表例として用いられます。
市場価格という客観的な指標に基づいて見直されるという性質を持ちます。
資産の種類によっては、その後の価格回復にあわせて評価を戻すことが認められる場合もあります。
評価損の例文
- ( 1 ) 売れ残った季節商品について、棚卸資産の評価損を計上した。
- ( 2 ) 保有株式の株価下落により、有価証券の評価損が発生した。
- ( 3 ) 評価損は、対象資産の種類によっては価格の回復で戻すこともある。
- ( 4 ) 在庫の陳腐化が進み、複数の商品で評価損の計上が必要になった。
評価損の会話例
減損損失と評価損の違いまとめ
減損損失と評価損の違いは、対象となる資産の種類と価値を見直す判断の考え方にあります。
減損損失は将来のキャッシュフローの見通しに基づき計上され戻し入れが認められないのに対し、評価損は時価に基づき計上され、資産によっては価格回復で評価を戻すこともあります。
収益性の低下で固定資産の価値を見直せば「減損損失」、時価の下落で棚卸資産や有価証券を見直せば「評価損」と区別されます。
減損損失と評価損の読み方
- 減損損失(ひらがな):げんそんそんしつ
- 減損損失(ローマ字):gensonsonshitsu
- 評価損(ひらがな):ひょうかそん
- 評価損(ローマ字):hyoukason