【先入先出法】と【後入先出法】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
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先入先出法と後入先出法の分かりやすい違い
先入先出法と後入先出法の違いは、「先に仕入れた分」から出すか「後から仕入れた分」から出すかにあります。
先入先出法は、先に仕入れたものから先に販売されたとみなして払出原価を計算する方法です。
後入先出法は、後から仕入れたものから先に販売されたとみなす方法ですが、現在の会計基準では選択できません。
先入先出法とは?
先入先出法とは、先に仕入れたものから順に販売・払い出しされたと仮定して原価を計算する方法のことです。
食品や日用品のように鮮度や流行に左右される商品を扱う業種で、実際の物の動きに近い方法として用いられます。
物価が上昇している局面では古い仕入価格が先に売上原価に反映されるという性質を持ちます。
企業会計基準・法人税法のいずれでも選択できる評価方法として、幅広い業種で採用されています。
先入先出法の例文
- ( 1 ) 食品を扱う小売業では、実際の商品の動きに近い先入先出法が選ばれやすい。
- ( 2 ) 先入先出法で計算すると、期末棚卸資産は直近の仕入価格に近い評価額になる。
- ( 3 ) 仕入価格が上昇局面にある今期は、先入先出法により売上原価が相対的に低く出た。
- ( 4 ) 先入先出法は、法人税法上も選択できる評価方法の一つとして認められている。
先入先出法の会話例
棚卸資産の評価方法は、先入先出法を使っているんですか。
はい、先に仕入れたものから先に売れたとみなす方法を使っています。
物価が上がっているときは、利益はどう動くんですか。
古い安い原価が先に売上原価になるので、利益は大きく出やすくなります。
後入先出法とは?
後入先出法とは、後から仕入れたものから先に販売・払い出しされたと仮定して原価を計算する方法のことです。
外部への財務諸表には使えませんが、原価計算にもとづく内部管理の資料では今も用いられます。
物価上昇局面では新しい仕入価格が先に売上原価に反映されるという性質を持ちます。
2008年の会計基準改正により、2010年4月1日以後開始する事業年度から選択できる評価方法から除外されました。
後入先出法の例文
- ( 1 ) 後入先出法は、かつて選択できた棚卸資産の評価方法の一つである。
- ( 2 ) 会計基準の改正により、後入先出法は財務諸表上の評価方法として使えなくなった。
- ( 3 ) 過去の決算資料を確認すると、後入先出法を採用していた時期があった。
- ( 4 ) 内部管理上の資料では、後入先出法の考え方が使われることもある。
後入先出法の会話例
昔の決算資料に後入先出法という言葉が出てきたんですが、今は使えないんですか。
はい、後から仕入れたものから先に売れたとみなす方法ですが、今は選べません。
なぜ使えなくなったんですか。
会計基準が改正され、2010年4月以降の事業年度から評価方法として使えなくなりました。
先入先出法と後入先出法の違いまとめ
先入先出法と後入先出法の違いは、選択できる評価方法として現在も使えるかどうかにあります。
先入先出法は先に仕入れた分から払い出すとみなすのに対し、後入先出法は後から仕入れた分を先とみなします。
現在も選択できる「先入先出法」か、2010年度以降は選択できない「後入先出法」かという点と区別されます。
先入先出法と後入先出法の読み方
- 先入先出法(ひらがな):さきいれさきだしほう
- 先入先出法(ローマ字):sakiiresakidashihou
- 後入先出法(ひらがな):あといれさきだしほう
- 後入先出法(ローマ字):atoiresakidashihou