【バックアップ】と【レプリケーション】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
バックアップとレプリケーションの分かりやすい違い
バックアップは、ある時点のデータを別に保存しておき、必要なときにその時点へ戻せるようにする備えです。うっかり消したデータも取り戻せます。
レプリケーションは、同じデータの写しを別のサーバーに持たせ、常に同じ最新の状態を保つ仕組みです。写しも最新に追随するため、誤って消した操作までそのまま伝わります。
過去に戻せるかどうかが、決定的な違いです。どちらもデータを守る備えですが、役割が異なります。
バックアップとは?
バックアップとは、ある時点のデータを別に保存しておき、必要になったときにその時点の内容へ戻せるようにする備えのことです。日次や週次といった間隔で取得し、元の装置とは別の媒体や場所に保管しておくのが基本とされます。装置の故障はもちろん、誤って消してしまった、誤った内容で上書きしてしまった、といった人の過ちからも取り戻せるのが大きな役目です。
ただし取得した時点までしか戻せないため、その後の変更は失われます。復旧に時間がかかることも多く、本当に戻せるかを定期的に試しておくことが求められます。どこまで戻れれば業務が成り立つかを先に決め、その間隔で取得するのが基本の考え方です。
保管する場所を元の装置と分けておくことも欠かせません。
バックアップの例文
- ( 1 ) 毎晩バックアップを取り、別の場所に保管している。
- ( 2 ) 誤って削除した表を、前日のバックアップから復元した。
- ( 3 ) バックアップから本当に戻せるか、年に一度は試している。
- ( 4 ) バックアップは取得時点までしか戻せない点に注意が要る。
- ( 5 ) 復旧に半日かかったので、バックアップの方式を見直した。
- ( 6 ) バックアップを同じ装置に置いていては、故障時に共倒れになる。
バックアップの会話例
レプリケーションとは?
レプリケーションとは、同じデータの写しを別のサーバーに持たせ、内容を常にそろえ続ける仕組みです。書き込みを受ける側で起きた変更が、写し側にも順に反映されていきます。一台が故障しても写し側で処理を続けられる余地があり、読み取りの負荷を分け合うこともできます。
ただし、写し側は最新に追随することが役目のため、誤って行を消した、誤った値で上書きしたといった操作も、そのまま写し側へ伝わります。過去の時点へ戻す用途には向かず、バックアップの代わりにはならないと説明されるのはこのためです。反映には多少の遅れが生じるため、写し側が少し前の内容を返すことがある点も踏まえて使います。
備えとしての役割は、あくまで故障や災害に対するものです。
レプリケーションの例文
- ( 1 ) レプリケーションで写しを作り、読み取りを分担させている。
- ( 2 ) レプリケーションは常に最新を追うので、誤削除まで伝わってしまう。
- ( 3 ) 本番機の障害時、レプリケーション先に切り替えて処理を続けた。
- ( 4 ) レプリケーションの反映の遅れを、常時監視している。
- ( 5 ) レプリケーションがあるからバックアップは不要、という考えは危うい。
- ( 6 ) 遠隔地へのレプリケーションを、災害への備えとして構成した。
レプリケーションの会話例
バックアップとレプリケーションの違いまとめ
バックアップは、ある時点のデータを別に保存しておき、その時点へ戻せるようにする備えです。装置の故障だけでなく、誤削除や誤った上書きといった人の過ちからも取り戻せますが、取得時点以降の変更は失われます。
レプリケーションは、同じデータの写しを別のサーバーに持たせ、常に最新の状態をそろえ続ける仕組みで、故障時の切り替えや読み取りの分担に役立ちます。ただし誤った操作もそのまま写しに伝わるため、過去に戻す用途には使えません。
両者は目的が異なり、片方があれば足りるものではありません。故障に備えるのがレプリケーション、過ちと消失に備えるのがバックアップだと整理できます。
バックアップとレプリケーションの読み方
- バックアップ(ひらがな):ばっくあっぷ
- バックアップ(ローマ字):bakkuappu
- レプリケーション(ひらがな):れぷりけーしょん
- レプリケーション(ローマ字):repurikeeshon