【取り急ぎ】と【略儀ながら】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

【取り急ぎ】と【略儀ながら】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
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取り急ぎと略儀ながらの分かりやすい違い

「取り急ぎ」と「略儀ながら」は、どちらも手紙やメールの締めくくりで使う言葉ですが、詫びる対象が異なります。「取り急ぎ」は、時間をかけずに用件だけを先に伝えることへの断りで、スピードを優先したことをやわらげる言葉です。

「略儀ながら」は、本来は直接会って伝えるべき、あるいは正式な形式で行うべきところを、書面や略式で済ませることへの詫びを表します。急いでいることを詫びるか、正式な形を省いたことを詫びるかという点が違いです。

取り急ぎとは?

「取り急ぎ」は、十分な時間をかけずに、まず用件だけを先に伝えることを断る言葉です。「取るものも取りあえず急いで」という気持ちを表し、メールや手紙の締めくくりで「取り急ぎご連絡まで」「取り急ぎご報告申し上げます」のように使われます。

本来ならもっと丁寧に、詳しく説明すべきところを、時間の都合で簡潔に済ませていることをやわらげる働きがあり、ビジネスの現場で日常的によく使われる表現です。ただし目上の人への正式なお礼状やお詫び状では、「取り急ぎ」だけで済ませると素っ気ない印象を与えることがあるため、内容や相手に応じて、あとで改めて丁寧な連絡を添えるなどの配慮が必要とされています。

件名や冒頭で用件を簡潔に示したうえで使うと、相手にも状況が伝わりやすくなる。

取り急ぎの例文

  • ( 1 ) 取り急ぎご連絡まで申し上げます。
  • ( 2 ) 取り急ぎ、会議の日程変更についてお知らせいたします。
  • ( 3 ) 詳細は後日改めてご説明しますが、取り急ぎご報告いたします。
  • ( 4 ) 資料を送付いたしましたので、取り急ぎご確認をお願いいたします。
  • ( 5 ) 取り急ぎお礼のみにて失礼いたします。
  • ( 6 ) 台風接近のため、取り急ぎ休業のご案内をいたします。

取り急ぎの会話例

メールの最後によく「取り急ぎご連絡まで」って書くけど、これってどんな意味なの。
「急いでいるので、まず用件だけ伝えます」という気持ちを表す言葉だよ。
丁寧に書く時間がないときに使えばいいんだね。
そうだね。ただ、目上の人への正式なお礼状なんかでは、素っ気なく見えることもあるから注意が必要だよ。
そういうときはどうすればいいの。
あとで改めて丁寧なお礼を伝える、といった配慮を添えるといいよ。急ぎの一報と、丁寧なフォローをセットで考えるといいね。

略儀ながらとは?

「略儀ながら」は、本来であれば直接お会いして、あるいは正式な形式に則って伝えるべきところを、書面や略式の方法で済ませることを詫びる言葉です。「略儀」は「正式な手順を省いた簡単なやり方」を意味し、「ながら」は「〜ではあるが」という逆接の意味を添えています。

お礼状やお詫び状、年始のあいさつ状などの結びで、「略儀ながら書面にてご挨拶申し上げます」のように使われ、本来あるべき丁重な対応ができないことへのへりくだりを示します。「取り急ぎ」が急いで用件を伝えることの断りであるのに対し、「略儀ながら」は形式を簡略化したことへの断りである点が異なり、どちらかというと改まった文書の結びにふさわしい表現です。

普段づかいのメールで使うと、かえって仰々しく響くこともあるため注意したい。

略儀ながらの例文

  • ( 1 ) 略儀ながら書面にてご挨拶申し上げます。
  • ( 2 ) 本来であれば伺うべきところ、略儀ながらメールにて失礼いたします。
  • ( 3 ) 略儀ながら、まずはお礼申し上げます。
  • ( 4 ) 略儀ながら年頭のご挨拶を申し上げます。
  • ( 5 ) 遠方のため、略儀ながら書中をもってお祝い申し上げます。
  • ( 6 ) 略儀ながら、以上をもちましてご報告とさせていただきます。

略儀ながらの会話例

「略儀ながら」って言葉、「取り急ぎ」と似た場面で見る気がするんだけど、違いはあるの。
あるよ。「取り急ぎ」は急いで用件だけ伝えることの断りで、「略儀ながら」は形式を省いたことの断りなんだ。
詫びている中身が違うってこと。
そういうことだね。「取り急ぎ」はスピードについて、「略儀ながら」は正式な手順を省いたことについて詫びているんだ。
お礼状にはどっちが合うの。
改まったお礼状やあいさつ状の結びなら「略儀ながら」が合うよ。「取り急ぎ」はもっと日常的な連絡向きの言葉だね。

取り急ぎと略儀ながらの違いまとめ

「取り急ぎ」と「略儀ながら」は、どちらも手紙やメールの締めくくりで使う断りの言葉ですが、詫びている対象が異なります。「取り急ぎ」は、時間をかけずに用件だけを先に伝えることへの断りで、日常のビジネス連絡で幅広く使われます。

「略儀ながら」は、本来は直接会って、あるいは正式な形式で伝えるべきところを、書面や略式で済ませることへの詫びを表し、お礼状やあいさつ状の結びにふさわしい表現です。急いでいることを詫びるなら取り急ぎ、形式を簡略化したことを詫びるなら略儀ながら、と考えると使い分けやすいでしょう。

文書の目的が「速さ」を優先しているか「儀礼」を重んじているかを考えると、判断しやすくなる。

取り急ぎと略儀ながらの読み方

  • 取り急ぎ(ひらがな):とりいそぎ
  • 取り急ぎ(ローマ字):toriisogi
  • 略儀ながら(ひらがな):りゃくぎながら
  • 略儀ながら(ローマ字):ryakuginagara
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