【就業】と【終業】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

就業と終業の分かりやすい違い
就業と終業は、読み方は同じ「しゅうぎょう」ですが、意味は正反対です。
就業は、仕事を始めることや、働いている状態のことです。終業は、その日の仕事が終わることです。
就業は「仕事スタート」、終業は「仕事おわり」と覚えると間違えません。
就業とは?
就業とは、仕事に就くこと、または働いている状態を指す言葉です。「就業規則」「就業時間」「就業人口」など、雇用や労働に関する様々な用語で使用されます。新たに職を得ることを「就業する」といい、現在働いている状態を「就業中」と表現します。
労働統計では、就業者とは収入を伴う仕事をしている人を指し、就業率は労働力人口に占める就業者の割合を示します。企業では就業規則により、労働条件や職場のルールを定めています。始業時刻から就業が始まり、労働契約に基づいた業務を遂行します。
就業形態には正社員、契約社員、パート、アルバイトなど様々な種類があり、働き方の多様化が進んでいます。就業支援、就業促進など、雇用政策でも重要な概念です。
就業の例文
- ( 1 ) 新卒者の就業率が、過去最高水準に達しました。
- ( 2 ) 就業規則を改定し、テレワーク制度を正式に導入しました。
- ( 3 ) ハローワークで就業支援セミナーを受講しています。
- ( 4 ) 就業時間中の私用電話は控えるようお願いします。
- ( 5 ) 女性の就業率向上が、経済成長の鍵となっています。
- ( 6 ) 就業形態の多様化に対応した人事制度を構築中です。
就業の会話例
終業とは?
終業とは、その日の仕事が終わること、または定められた勤務時間が終了することを指します。「終業時刻」「終業のチャイム」「終業後」など、一日の労働の終わりを示す際に使用されます。多くの企業では就業規則で終業時刻が明確に定められています。
終業時刻になると、その日の業務を終了し、退社準備を行います。ただし、残業が必要な場合は、終業時刻後も業務を継続することがあります。学校では「終業式」として学期の終わりを示す場合もありますが、ビジネスでは日々の仕事の終了を意味します。
働き方改革により、定時での終業を推進する企業が増加しています。終業後の時間の使い方は、ワークライフバランスの重要な要素となっています。ノー残業デーなど、終業時刻での退社を促す取り組みも広がっています。
終業の例文
- ( 1 ) 本日の終業時刻は17時30分です。
- ( 2 ) 終業後に、チームでの懇親会を予定しています。
- ( 3 ) 終業10分前には、デスク周りの整理整頓を心がけましょう。
- ( 4 ) 終業のチャイムと同時に、一斉に退社する文化を作りたいです。
- ( 5 ) 金曜日は終業時刻を1時間早める、プレミアムフライデーを実施中です。
- ( 6 ) 終業間際の会議設定は避け、効率的な時間管理を行います。
終業の会話例
就業と終業の違いまとめ
就業と終業は、読み方は同じでも意味は正反対の関係にあります。就業は仕事の開始や働く状態、終業は仕事の終了を表します。
一日の勤務は就業(始業)から始まり、終業で終わるという流れになります。この二つの時刻が、労働時間管理の基本となります。
漢字と文脈に注意して使い分けることが、正確なビジネスコミュニケーションにつながります。
就業と終業の読み方
- 就業(ひらがな):しゅうぎょう
- 就業(ローマ字):shuugyou
- 終業(ひらがな):しゅうぎょう
- 終業(ローマ字):shuugyou