【出勤簿】と【タイムカード】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

出勤簿とタイムカードの分かりやすい違い
出勤簿とタイムカードは、どちらも勤怠管理に使用しますが、概念の範囲が異なります。
出勤簿は労働時間を記録する法定帳簿の総称です。
タイムカードは打刻による記録方式の一つで、出勤簿作成の手段です。
出勤簿とは?
出勤簿とは、従業員の出退勤時刻、労働時間、休憩時間、時間外労働などを記録する帳簿で、労働基準法により3年間の保存が義務付けられている法定三帳簿の一つです。手書き、タイムカード、ICカード、指紋認証など、記録方法は問いませんが、客観的な記録が求められます。
2019年の働き方改革により、客観的な方法による労働時間の把握が義務化され、出勤簿の重要性が増しています。賃金計算の根拠、労働時間管理、労基署の調査対応などに必要不可欠な書類です。電子データでの保存も認められています。
「出勤簿を作成する」「出勤簿で勤怠管理」のように、労働時間記録の帳簿全般を表現する際に使用される言葉です。
出勤簿の例文
- ( 1 ) 毎月末に、出勤簿を基に給与計算を行っています。
- ( 2 ) 労基署の調査に備えて、過去3年分の出勤簿を整理しました。
- ( 3 ) 出勤簿の記載内容に誤りがないか、本人確認を実施しています。
- ( 4 ) クラウド型勤怠システムで、出勤簿を自動作成できるようになりました。
- ( 5 ) 出勤簿と賃金台帳、労働者名簿は、法定三帳簿として保管が必要です。
- ( 6 ) 在宅勤務でも、出勤簿への正確な記録が求められます。
出勤簿の会話例
タイムカードとは?
タイムカードとは、専用の打刻機(タイムレコーダー)に差し込んで出退勤時刻を記録する紙製のカードです。打刻された時刻が印字され、労働時間の客観的な証拠となります。導入コストが低く、操作が簡単なため、中小企業を中心に広く使用されてきました。
最近では、紙のタイムカードから、ICカード、生体認証、スマートフォンアプリなど、デジタル化された勤怠管理システムへの移行が進んでいます。しかし、これらも広義の「タイムカード」と呼ばれることがあります。不正打刻の防止が課題です。
「タイムカードを打刻する」「タイムカードで出退勤管理」のように、打刻による勤怠記録方式を表現する際に使用される言葉です。
タイムカードの例文
- ( 1 ) 毎朝必ずタイムカードを打刻することを、全従業員に周知しています。
- ( 2 ) タイムカードの打ち忘れが多いため、注意喚起を行いました。
- ( 3 ) 古いタイムカード打刻機を、ICカード式に更新する予定です。
- ( 4 ) タイムカードの不正打刻は、懲戒処分の対象となります。
- ( 5 ) 月末にタイムカードを回収し、勤怠データを集計しています。
- ( 6 ) タイムカードから勤怠管理システムへの移行で、業務効率が大幅に向上しました。
タイムカードの会話例
出勤簿とタイムカードの違いまとめ
出勤簿とタイムカードは、勤怠管理において密接な関係がありますが、概念のレベルが異なります。
出勤簿は労働時間を記録する帳簿という結果物で、法的に作成が義務付けられています。タイムカードは出勤簿を作成するための記録手段の一つです。
タイムカードのデータを基に出勤簿を作成するという関係性を理解することが重要です。
出勤簿とタイムカードの読み方
- 出勤簿(ひらがな):しゅっきんぼ
- 出勤簿(ローマ字):shukkinnbo
- タイムカード(ひらがな):たいむかーど
- タイムカード(ローマ字):taimuka-do