【ネットワークビジネス】と【ねずみ講】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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ネットワークビジネスとねずみ講の分かりやすい違い
ネットワークビジネスとねずみ講は、人を紹介して組織を作る点は似ていますが、法律的に全く違います。
ネットワークビジネスは、実際の商品を販売する合法的なビジネスです。ねずみ講は、商品販売なしに入会金だけで儲ける違法な仕組みです。
会社として関わる場合は、この違いを正確に理解し、違法なねずみ講には絶対に関わらないことが大切です。
ネットワークビジネスとは?
ネットワークビジネスとは、マルチレベルマーケティング(MLM)や連鎖販売取引とも呼ばれる、商品の販売と会員勧誘を組み合わせた合法的なビジネスモデルです。
実在する商品やサービスの販売が主目的で、購入者が新たな販売員となり、さらに販売員を勧誘することで組織を拡大します。特定商取引法により規制され、クーリングオフ制度の適用、概要書面の交付義務、不実告知の禁止などが定められています。化粧品、健康食品、日用品などを扱う企業が多く、アムウェイ、ニュースキンなどが代表例です。
成功には相当な努力が必要で、収入を得られる人は限られますが、適法に運営されている限り問題はありません。
ネットワークビジネスの例文
- ( 1 ) ネットワークビジネスの勧誘を受けましたが、慎重に検討しています。
- ( 2 ) 取引先がネットワークビジネスを展開していることが判明しました。
- ( 3 ) ネットワークビジネスでも、特定商取引法を遵守していれば合法です。
- ( 4 ) 社員の副業としてネットワークビジネスを認めるかは議論が必要です。
- ( 5 ) ネットワークビジネスの概要書面を確認し、事業内容を精査しました。
- ( 6 ) ネットワークビジネスと通常の代理店ビジネスの違いを理解することが重要です。
ネットワークビジネスの会話例
ねずみ講とは?
ねずみ講とは、商品の販売を伴わず、新規会員の勧誘と入会金の徴収のみで利益を得る違法な金銭配当組織です。
無限連鎖講とも呼ばれ、無限連鎖講の防止に関する法律により全面的に禁止されています。後から参加した会員の入会金を、先に参加した会員に配当する仕組みで、理論上は必ず破綻します。商品販売の実態がなく、会員勧誘だけが収入源となるため、最終的には新規会員が集まらなくなり、多くの被害者を生みます。
開設、運営、勧誘、参加の全てが違法行為となり、刑事罰の対象です。企業としては、このような組織との関わりを完全に排除する必要があります。
ねずみ講の例文
- ( 1 ) ねずみ講への勧誘は、即座に断り、関係機関に通報すべきです。
- ( 2 ) 社内でねずみ講への参加を勧誘する行為は、懲戒処分の対象となります。
- ( 3 ) ねずみ講の被害に遭った従業員から相談を受け、警察への届出を支援しました。
- ( 4 ) コンプライアンス研修で、ねずみ講の違法性について周知徹底しています。
- ( 5 ) 取引先がねずみ講に関与していた場合、即座に取引を停止します。
- ( 6 ) ねずみ講まがいの投資話には、組織として警戒態勢を取っています。
ねずみ講の会話例
ネットワークビジネスとねずみ講の違いまとめ
ネットワークビジネスとねずみ講は、商品販売の有無と合法性において決定的に異なります。
ネットワークビジネスは商品販売を伴う合法的事業、ねずみ講は金銭配当のみの違法組織という根本的な違いがあります。企業コンプライアンスの観点から、両者を明確に区別し、違法なねずみ講には一切関与しないことが重要です。
取引先の事業形態を正確に把握し、適法性を確認することが必要です。
ネットワークビジネスとねずみ講の読み方
- ネットワークビジネス(ひらがな):ねっとわーくびじねす
- ネットワークビジネス(ローマ字):nettowa-kubijinesu
- ねずみ講(ひらがな):ねずみこう
- ねずみ講(ローマ字):nezumikou