【ロールバック】と【ロールフォワード】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
ロールバックとロールフォワードの分かりやすい違い
「ロールバック」は、行った変更を取り消して前の状態へ戻すこと。「ロールフォワード」は、戻すのではなく、記録を適用したり修正した版を出したりして先へ進め、正しい状態に到達させること。
障害のときに元へ戻すのがロールバック、前へ進んで直すのがロールフォワード、と考えると分かりやすい。データベースの復旧の場面と、リリース作業の場面とで、それぞれ使われ方が少しずつ違う点にも注意したい。
ロールバックとは?
ロールバックは、行った変更を取り消して、直前の正しい状態へ引き戻すことを指す。データベースでは、一連の処理の途中で失敗したとき、それまでの書き込みをなかったことにして整合を保つ働きを指す。リリース作業では、新しく出した版に問題が見つかったとき、以前の版へ戻して被害を止めることを指す。
いずれも「進めた分を巻き戻す」点が共通している。戻せば当座はしのげるが、データの形そのものを変えていた場合など、単純には巻き戻せない変更もある。どこまで戻せるのかを、作業の前に見極めておくことが前提になる。
障害の場では、原因の究明よりも先に被害を止める手段として選ばれることが多く、戻す手順そのものを平時に試しておくかどうかで、いざというときの落ち着きが変わる。
ロールバックの例文
- ( 1 ) 処理の途中で失敗したので、ロールバックして整合を保った。
- ( 2 ) 新版に不具合が見つかり、ひとまず旧版へロールバックした。
- ( 3 ) ロールバックできるよう、変更前の状態を控えてある。
- ( 4 ) データの形を変えた後は、単純なロールバックが効かない。
- ( 5 ) ロールバックの手順も、事前に一度試しておく。
- ( 6 ) 誤った一括更新を、ロールバックで取り消した。
ロールバックの会話例
ロールフォワードとは?
ロールフォワードは、巻き戻すのではなく、先へ進めることで正しい状態に到達させる考え方を指す。データベースの復旧では、控えを書き戻したうえで、その後の変更を記した記録を順に適用し、障害の直前の状態まで進める操作を指す。
リリース作業では、問題の出た版を旧版へ戻さず、修正を加えた新しい版を素早く出して解決する進め方を指して使われる。前へ進む以上、その修正が正しいかを短い時間で確かめられることが条件になり、確認の仕組みが整っていない状況で選ぶと、かえって傷を広げる恐れがある。
データの形を変えた後のように、そもそも旧版へ戻れない状況では、この進み方しか残らないこともある。勇ましい選択ではなく、戻れないときの現実的な手段と捉えるほうが実情に近い。
ロールフォワードの例文
- ( 1 ) 控えを書き戻し、記録を適用してロールフォワードした。
- ( 2 ) 戻すより直すほうが速いと判断し、ロールフォワードを選んだ。
- ( 3 ) ロールフォワードするなら、修正の確認を短時間で終えられる体制が要る。
- ( 4 ) データの形を変えた後だったので、戻さずロールフォワードした。
- ( 5 ) 障害の直前の状態まで、記録でロールフォワードできる。
- ( 6 ) ロールフォワードは前進での解決なので、判断を誤ると傷が広がる。
ロールフォワードの会話例
ロールバックとロールフォワードの違いまとめ
ロールバックは変更を取り消して前の状態へ戻すこと、ロールフォワードは戻さずに先へ進めて正しい状態へ到達させること。データベースの復旧では、控えを書き戻してから記録を適用し、障害の直前まで進める操作をロールフォワードと呼ぶ。
リリース作業では、旧版へ戻すのがロールバック、修正した版を素早く出すのがロールフォワードにあたる。データの形を変えた後は単純に戻せないことが多く、そこが選択の分かれ目になりやすい。
どちらを選ぶかは好みではなく、戻せるかどうかと、直したものをすぐ確かめられるかどうかで決まる。作業に入る前に、戻す道が残っているかを確かめておきたい。
ロールバックとロールフォワードの読み方
- ロールバック(ひらがな):ろーるばっく
- ロールバック(ローマ字):roorubakku
- ロールフォワード(ひらがな):ろーるふぉわーど
- ロールフォワード(ローマ字):roorufowaado