【ブルーグリーンデプロイ】と【カナリアリリース】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
ブルーグリーンデプロイとカナリアリリースの分かりやすい違い
どちらも新しい版を安全に世へ出すための方式。「ブルーグリーンデプロイ」は、現行と新版の二つの環境を用意し、準備が整ったところで利用者の向き先をまるごと新版へ切り替えるやり方。
「カナリアリリース」は、まず一部の利用者にだけ新版を届け、様子を見ながら対象を広げていくやり方。切り替えを一気に行うか、少しずつ広げるかが違いで、問題が起きたときの戻し方も、向き先を戻すか、広げるのをやめるかで変わってくる。
ブルーグリーンデプロイとは?
ブルーグリーンデプロイは、稼働中の環境(仮に「青」)とは別に、新しい版を載せた環境(「緑」)をまるごと用意し、動作を確かめたうえで、利用者の通信の向き先を青から緑へ切り替える方式を指す。切り替えは一気に行われ、すべての利用者が同時に新版へ移る。問題が見つかったときは向き先を元の青へ戻せばよく、切り戻しが速いことが大きな利点になる。
一方で、同じ規模の環境を二組そろえる必要があり、資源に余裕が要る。データベースのように両者で共有する部分があると、新旧どちらの版からも扱える状態にしておく配慮が欠かせない。また、切り替えた後に新版で書き込まれたデータをどう扱うかを先に決めておかないと、いざ戻すときに判断が揺れる。
切り替えの速さと引き換えに、事前の詰めが求められる方式でもある。
ブルーグリーンデプロイの例文
- ( 1 ) ブルーグリーンデプロイなら、問題が起きても向き先を戻すだけで済む。
- ( 2 ) 二組の環境をそろえる余裕があるので、ブルーグリーンデプロイを選んだ。
- ( 3 ) 切り替える前に、新しい側で一通りの動作を確認しておく。
- ( 4 ) ブルーグリーンデプロイでは、すべての利用者が同時に新版へ移る。
- ( 5 ) 共有しているデータベースの扱いが、ブルーグリーンデプロイの悩みどころだ。
- ( 6 ) 切り戻しの速さを重んじて、ブルーグリーンデプロイを採用している。
ブルーグリーンデプロイの会話例
カナリアリリースとは?
カナリアリリースは、新しい版をいきなり全員へ届けず、まず一部の利用者や一部のサーバーにだけ適用し、エラーの増減や応答の様子を観察しながら、問題がなければ対象を段階的に広げていく方式を指す。異常の兆しが出たら、広げるのをやめて元の版へ戻せるため、影響を受ける人数を小さく抑えられる。
名称は、炭鉱で有害なガスの兆候を知るためにカナリアを連れて入ったという故事にちなむとされる。観察して判断することが前提の方式なので、様子を数値で見られる仕組みと、戻す基準を先に決めておくことが欠かせない。
逆にいえば、計測の備えがないまま一部にだけ配ってしまうと、ただ一部の利用者に危険を負わせるだけになってしまう。誰を対象にするかが偏らないようにする配慮も要る。
カナリアリリースの例文
- ( 1 ) まず一部の利用者だけに、カナリアリリースで届ける。
- ( 2 ) カナリアリリースの間は、エラーの件数を注意深く見ている。
- ( 3 ) 異常が出たので、カナリアリリースを止めて元の版に戻した。
- ( 4 ) 問題がなければ、カナリアの対象を少しずつ広げる。
- ( 5 ) カナリアリリースには、様子を見るための計測が欠かせない。
- ( 6 ) 影響の及ぶ範囲を小さく保てることが、カナリアリリースの利点だ。
カナリアリリースの会話例
ブルーグリーンデプロイとカナリアリリースの違いまとめ
ブルーグリーンデプロイは新旧二組の環境を用意して受け口を一気に切り替える方式、カナリアリリースは新版を一部にだけ届けて様子を見ながら広げる方式。前者は切り戻しが速い代わりに二組分の資源が要り、切り替えた瞬間には全員が新版になる。
後者は影響を受ける人数を小さく保てる代わりに、観察のための計測と、戻す判断の基準を先に決めておく必要がある。両方を組み合わせ、新しい側へ少しずつ流量を移していく運用も行われる。
対立する二択ではなく、どこで危うさを受け止めるかの違いと捉えたい。速く戻せることを重んじるならブルーグリーン、影響の広がりを抑えることを重んじるならカナリア、という軸で考えると選びやすい。
ブルーグリーンデプロイとカナリアリリースの読み方
- ブルーグリーンデプロイ(ひらがな):ぶるーぐりーんでぷろい
- ブルーグリーンデプロイ(ローマ字):buruuguriindepuroi
- カナリアリリース(ひらがな):かなりありりーす
- カナリアリリース(ローマ字):kanariaririisu