【残業代】と【割増賃金】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

残業代と割増賃金の分かりやすい違い
残業代と割増賃金は似ていますが、使い方が違います。
残業代は、定時を過ぎて働いた分のお金のことで、日常会話でよく使われます。割増賃金は、法律で決められた25%以上の割増を含む賃金のことで、残業・深夜・休日労働すべてに使われる正式な言葉です。
普段の会話では「残業代」、法律や契約では「割増賃金」を使います。
残業代とは?
残業代とは、定められた労働時間を超えて働いた時間に対して支払われる賃金のことを、一般的に表す言葉です。
「残業代が出る」「残業代を計算する」「残業代込みの給料」など、日常会話や職場でよく使われます。法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超えた分について、通常の賃金に加えて割増分も含めた金額を指すことが多いです。
サービス残業(残業代が支払われない残業)の問題など、労働者の権利に関わる重要な概念として広く認識されています。
残業代の例文
- ( 1 ) 今月は残業代がたくさん入りそうだ。
- ( 2 ) 残業代なしで働かされるのは違法だ。
- ( 3 ) 残業代を含めて生活費を計算している。
- ( 4 ) みなし残業代制度について説明を受けた。
- ( 5 ) 残業代をきちんと申請することが大切だ。
- ( 6 ) 残業代カットの話が出て、社員が反発している。
残業代の会話例
今月の残業代、結構つきそう?
うん、忙しかったから残業代は期待できる。
残業代があると助かるよね。
でも体のことを考えると、残業代より定時がいいな。
確かに。残業代目当ての残業は良くないね。
健康第一で、必要な時だけ残業代をもらおう。
割増賃金とは?
割増賃金とは、労働基準法で定められた、時間外労働・深夜労働・休日労働に対して支払われる、通常賃金に一定率を上乗せした賃金のことです。
時間外労働は25%以上、深夜労働(22時〜5時)は25%以上、休日労働は35%以上の割増率が法律で定められています。「割増賃金の計算」「割増賃金請求」など、法的な文脈で使われることが多い正式な用語です。
企業の就業規則や労働契約書では「割増賃金」という表現が使われ、労働者の権利を守る重要な制度となっています。
割増賃金の例文
- ( 1 ) 割増賃金の計算方法を確認してください。
- ( 2 ) 深夜の割増賃金は25%以上と定められている。
- ( 3 ) 割増賃金請求権は2年で時効になる。
- ( 4 ) 就業規則に割増賃金の規定が明記されている。
- ( 5 ) 休日出勤の割増賃金は35%以上必要だ。
- ( 6 ) 割増賃金の未払いは労働基準法違反となる。
割増賃金の会話例
労働契約書の割増賃金の項目、確認した?
割増賃金の率が法定通りか見ておいた方がいいよ。
割増賃金って複雑でよく分からない...
時間外は25%以上の割増賃金が基本だよ。
深夜や休日はさらに割増賃金が上がるんだよね?
そう!割増賃金の仕組みを知っておくと安心だよ。
残業代と割増賃金の違いまとめ
残業代は時間外労働の対価を表す一般的な言葉で、日常会話でよく使われます。
一方、割増賃金は法律で定められた割増率を含む賃金の正式名称で、残業以外の深夜・休日労働も含みます。
普段は「残業代」、正式な場面では「割増賃金」を使うと適切です。
残業代と割増賃金の読み方
- 残業代(ひらがな):ざんぎょうだい
- 残業代(ローマ字):zanngyoudai
- 割増賃金(ひらがな):わりましちんぎん
- 割増賃金(ローマ字):warimashichinnginn