【熱伝導シート】と【グリス】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
熱伝導シートとグリスの分かりやすい違い
どちらも、熱を出す部品と冷やす部品の間に残るすきまを埋めて、熱を逃がしやすくする材料です。熱伝導シートはゴムのような板状で、厚みのあるすきまにはさんで使い、貼るだけで済みます。グリスはねり歯みがきのようなペーストで、CPUと冷却器のように、ほぼ密着する面のわずかな凹凸に薄く塗ります。厚みを埋めるならシート、密着した面ならグリスと使い分けます。どちらも厚みや量を誤ると、かえって熱が逃げにくくなります。
熱伝導シートとは?
熱伝導シートは、シリコーンなどの柔らかい素材でできた板状の放熱材で、サーマルパッドとも呼ばれる。熱を出す部品と、熱を逃がす金属板やヒートシンクとの間にはさんで使い、部品どうしの高さがそろっていない場所や、はっきりしたすきまがある場所を埋めるのに向く。0.5ミリ、1ミリといった段階で厚みが用意されており、必要な厚みを選んではさむだけなので、塗る手間がなく、はみ出して周囲を汚す心配も少ない。記憶装置の冷却や、基板の部品からケースへ熱を逃がす場面などで使われる。必要な厚みは機器ごとに決まっていることが多いので、分解の手引きや製品の案内に従って選びたい。柔らかいぶん、強く押しつけて密着する面ではグリスより熱が伝わりにくいとされ、そこが役割の分かれ目になる。
熱伝導シートの例文
- ( 1 ) 記憶装置が熱を持つので、放熱板との間に熱伝導シートをはさんだ。
- ( 2 ) 熱伝導シートは必要な厚みを選んで切るだけなので、手を汚さずに済む。
- ( 3 ) 部品の高さがそろっていないところは、グリスではなく熱伝導シートで埋める。
- ( 4 ) 厚すぎる熱伝導シートを使うと、押しつける力がうまくかからないことがある。
- ( 5 ) 分解したノートパソコンの基板には、黄色い熱伝導シートが貼られていた。
- ( 6 ) 熱伝導シートは貼り直しがしやすく、初めてでも扱いやすい。
熱伝導シートの会話例
グリスとは?
熱伝導グリスは、ねり歯みがきのようなペースト状の放熱材で、サーマルグリスやCPUグリスとも呼ばれる。金属どうしの面は一見平らでも、細かい凹凸があってすきまが残る。そこに空気が入ると熱が伝わりにくくなるため、薄く塗って空気を追い出すのがグリスの役目である。パソコンのCPUやGPUと冷却器の間のように、ねじで強く押しつけられ、ほぼ密着する場所で使う。塗る量が多すぎるとかえって熱が伝わりにくくなることがあり、はみ出せば周囲を汚す。電気を通しにくい種類を選べば、はみ出したときの心配は減らせる。時間とともに乾いたり性能が落ちたりするとされ、長く使った機器では塗り直しが行われる。塗り直すときは、古いグリスをきれいにふき取ってからにする。
グリスの例文
- ( 1 ) CPUを取り外したあと、古いグリスをふき取ってから新しく塗り直した。
- ( 2 ) グリスは塗りすぎると、はみ出して基板を汚してしまう。
- ( 3 ) 冷却器を強く押しつける場所には、シートではなくグリスを使う。
- ( 4 ) 何年も使ったパソコンのグリスは、乾いて固くなっていた。
- ( 5 ) グリスは中央に少量を置き、冷却器で押しつけて広げる塗り方が知られている。
- ( 6 ) グリスを塗る前に、面の油分をきれいに落としておく。
グリスの会話例
熱伝導シートとグリスの違いまとめ
熱伝導シートとグリスは、どちらも部品と冷却部品の間に残るすきまを埋め、熱を逃がしやすくするための材料である。違いは形と、埋められるすきまの大きさにある。シートは板状で厚みがあり、部品の高さがそろわない場所や、はっきりしたすきまがある場所をはさんで埋める。手を汚さず、貼り直しもしやすい。グリスはペースト状で、CPUと冷却器のように強く押しつけられてほぼ密着する面の、目に見えないほどの凹凸を埋める。塗りすぎるとかえって熱が伝わりにくく、時間とともに乾くため塗り直しがいる。すきまが厚いならシート、密着面ならグリスと覚えておけば、選ぶときに迷わない。
熱伝導シートとグリスの読み方
- 熱伝導シート(ひらがな):ねつでんどうしーと
- 熱伝導シート(ローマ字):netsudendoushiito
- グリス(ひらがな):ぐりす
- グリス(ローマ字):gurisu