【従業員】と【社員】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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従業員と社員の分かりやすい違い

従業員と社員は、会社で働く人を表す言葉ですが、含まれる人の範囲が違います。

従業員は、正社員もパートもアルバイトも含む、会社で働く全ての人を指します。社員は、主に正社員として会社に所属している人を指します。

従業員は法律や公式文書で使われることが多く、社員は日常の会話や社内で使われることが多いという違いがあります。

従業員とは?

従業員とは、企業に雇用されて労働を提供する全ての人を指す包括的な用語で、雇用形態を問わず使用されます。

正社員、契約社員、嘱託社員、パートタイマー、アルバイト、派遣社員(派遣先での扱い)など、あらゆる雇用形態の労働者を含みます。労働基準法、労働契約法などの法令用語として使用され、就業規則や労使協定でも従業員という表記が一般的です。従業員数は企業規模を示す重要な指標で、各種届出や統計調査でも使用されます。

人事管理においては、全従業員を対象とした制度設計や、雇用形態別の処遇差を考慮する際の基本概念として重要です。

従業員の例文

  • ( 1 ) 当社の従業員数は、正社員とパートを合わせて500名です。
  • ( 2 ) 従業員満足度調査を全雇用形態を対象に実施します。
  • ( 3 ) 労働基準法では、従業員の労働条件について詳細に定められています。
  • ( 4 ) 従業員代表を選出する際は、パートタイマーも選挙権を持ちます。
  • ( 5 ) 従業員向けの福利厚生制度を、雇用形態別に整理しました。
  • ( 6 ) 全従業員対象の健康診断を、年1回実施することが義務付けられています。

従業員の会話例

従業員規程の改定について相談があります。
どのような点を改定する予定ですか?
全従業員に適用される服務規律を見直したいと考えています。
パートタイマーも含めた従業員全体が対象ということですね。
はい、雇用形態に関わらず、従業員として守るべき基本ルールを定めます。
法務部とも連携して、従業員の権利と義務のバランスを考慮してください。

社員とは?

社員とは、一般的に企業の正規雇用者、特に正社員を指す言葉として使用されますが、法的には会社の構成員を意味します。

日常的なビジネスシーンでは正社員の略称として使われることが多く、社員募集社員研修社員旅行などの表現で頻繁に登場します。会社法上の社員は出資者を指し、株式会社では株主、合同会社では出資社員を意味しますが、一般的な用法とは異なります。企業内では帰属意識を高める呼称として使用され、わが社の社員というように愛社精神を込めた表現にもなります。

正社員と非正規社員を区別する文脈で使用されることもあり、雇用形態による処遇の違いを示す場合があります。

社員の例文

  • ( 1 ) 新入社員研修で、会社の理念と価値観を共有します。
  • ( 2 ) 社員の能力開発のため、外部研修への参加を推奨しています。
  • ( 3 ) 優秀な社員には、海外駐在のチャンスも用意されています。
  • ( 4 ) 社員一人ひとりの成長が、会社の発展につながります。
  • ( 5 ) 中途採用で入った社員も、すぐに職場に馴染んでいます。
  • ( 6 ) 社員のワークライフバランスを重視した制度を導入しました。

社員の会話例

社員総会の開催について検討しています。
社員総会の参加対象者はどのように定義しますか?
正社員全員を対象とし、契約社員は希望者のみとする予定です。
社員という言葉の定義を明確にしておく必要がありますね。
はい、案内文では正社員と明記して混乱を避けます。
社員の一体感を醸成する良い機会になるでしょう。

従業員と社員の違いまとめ

従業員と社員は、包含する範囲と使用場面において明確な違いがあります。

従業員は全雇用形態を含む法的・公式な用語、社員は主に正社員を指す日常的な用語という使い分けがあります。文書の性質や相手によって適切に使い分けることが、正確なコミュニケーションにつながります。

人事労務管理では、この違いを理解して適切に運用することが重要です。

従業員と社員の読み方

  • 従業員(ひらがな):じゅうぎょういん
  • 従業員(ローマ字):juugyouinn
  • 社員(ひらがな):しゃいん
  • 社員(ローマ字):shainn
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