【当社】と【同社】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

当社と同社の分かりやすい違い
当社と同社は、どちらも会社を指す言葉ですが、指している会社が違います。
当社は、自分が所属している会社のことを表します。同社は、前に話題に出た他の会社のことを指す言葉です。
当社は「私たちの会社」、同社は「さっき話した会社」と覚えると分かりやすいでしょう。
当社とは?
当社とは、話者や書き手が所属する自分の会社を指す一人称の表現です。プレゼンテーション、提案書、契約書、プレスリリース、IR資料など、自社について説明する際に使用されます。「弊社」よりもフォーマルで、対等な立場を示す表現として、特に書面やプレゼンテーションで好まれます。
当社の使用により、自社の立場や見解を明確に示すことができます。「当社の強み」「当社の方針」「当社といたしましては」など、主体性を持った表現が可能です。社内文書では一般的に使用せず、主に社外向けのコミュニケーションで用いられます。
ビジネス文書では、謙譲表現の「弊社」と使い分けることが重要です。提案や主張を行う場面では当社、へりくだる必要がある場面では弊社を選択します。国際的なビジネスシーンでも、英語のour company"に相当する表現として適切です。"
当社の例文
- ( 1 ) 当社と同社の最大の違いは、話者との関係性です。当社は自分の会社(一人称)、同社は他の会社(三人称)を指すという明確な区別があります。<br><br>使用場面も異なり、当社は自社説明やプレゼンで、同社は他社分析や報道で使われます。この使い分けにより、文章の主体と対象が明確になります。<br><br>ビジネス文書作成では、この違いを理解して適切に使い分けることが、プロフェッショナルな印象を与えます。
- ( 2 ) 当社は創業50年の歴史を持つ製造業のリーディングカンパニーです。
- ( 3 ) 当社の新サービスについて、詳しくご説明させていただきます。
- ( 4 ) 当社では、働き方改革を積極的に推進しております。
- ( 5 ) この度、当社は新たな事業領域への進出を決定しました。
- ( 6 ) 当社の強みは、高い技術力と顧客対応力にあります。
当社の会話例
同社とは?
同社とは、文章中で既に言及した他の会社を再度指す際に使用する三人称の表現です。新聞記事、レポート、分析資料などで、同じ会社名を繰り返すことを避けるために用いられます。「A社は新製品を発表した。同社によると...」のように、文章の流れをスムーズにする役割があります。
同社を使用する際は、指している会社が明確である必要があります。複数の会社が登場する文章では、どの会社を指すか混乱を招く可能性があるため、注意が必要です。客観的な立場から他社について述べる際の標準的な表現として、ビジネス文書や報道で広く使用されています。
類似表現として「該社」「同企業」などもありますが、同社が最も一般的です。英語ではthe company"や"it"に相当し
同社の例文
- ( 1 ) 当社といたしましては、品質向上に全力で取り組んでまいります。
- ( 2 ) トヨタ自動車が新型車を発表した。同社は環境性能を大幅に向上させたという。
- ( 3 ) ソフトバンクが大型買収を発表。同社の積極的な投資戦略が注目されている。
- ( 4 ) アップルの業績が好調だ。同社のサービス収入が大きく貢献している。
- ( 5 ) 任天堂が新ゲーム機を開発中。同社は来年の発売を目指している。
- ( 6 ) ユニクロを展開するファーストリテイリング。同社の海外展開が加速している。
同社の会話例
当社と同社の違いまとめ
簡潔で読みやすい文章作成に貢献します。"
当社と同社の読み方
- 当社(ひらがな):とうしゃ
- 当社(ローマ字):tousha
- 同社(ひらがな):どうしゃ
- 同社(ローマ字):dousha