【助長】と【増長】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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助長と増長の分かりやすい違い

助長と増長は、どちらも増えることに関係しますが、意味と使い方が大きく違います。助長は成長を助けるという意味で、良いことにも悪いことにも使えます。

増長は調子に乗って傲慢になるという意味で、褒められて態度が大きくなることを表す否定的な言葉です。

助長は促進する、増長は思い上がるという違いがあります。

助長とは?

助長とは、ある物事の成長や発展、拡大を助けて促進することを意味します。助は助ける、長は成長を表し、外部からの働きかけによって何かが育つことを示します。良い意味でも悪い意味でも使われる中立的な言葉です。

子供の成長を助長するのように肯定的に使われることもあれば、不安を助長する、混乱を助長するのように否定的な状況を悪化させる意味でも使われます。教育、ビジネス、社会問題など幅広い分野で使用される表現です。

助長する要因を助長要因と呼び、問題解決の際には、何が状況を助長しているかを分析することが重要です。意図的でも無意識でも、結果として何かを促進してしまう行為全般を指します。

助長の例文

  • ( 1 ) 適度な競争は、子供の成長を助長します。
  • ( 2 ) SNSの普及が、いじめを助長している面もあります。
  • ( 3 ) 不規則な生活が、体調不良を助長しています。
  • ( 4 ) 政府の政策が経済成長を助長することを期待しています。
  • ( 5 ) 過保護な育て方は、子供の依存心を助長する可能性があります。
  • ( 6 ) 良い環境は創造性を助長する重要な要素です。

助長の会話例

この制度、問題を助長してない?
確かに、意図せず問題を助長している面はあるね。
何が不安を助長してるんだろう?
情報不足が不安を助長している原因かもしれない。
成長を助長する方法はある?
適切な環境と刺激が成長を助長するよ。

増長とは?

増長とは、力や勢いが増して調子に乗り、傲慢で横柄な態度を取るようになることを意味します。増は増える、長は成長を表しますが、主に人の態度や振る舞いが悪い方向に変化することを指す否定的な言葉です。成功して増長する、褒められて増長するなど、何かをきっかけに謙虚さを失い、思い上がった態度を取るようになる様子を表現します。

仏教用語としても使われ、慢心や驕りの心を戒める文脈で用いられることもあります。増長した人は周囲から嫌われやすく、人間関係のトラブルの原因となります。

増長慢という言葉もあり、過度に自信過剰になることを表します。成功や称賛を受けても増長しないよう、謙虚な姿勢を保つことが大切とされています。

増長の例文

  • ( 1 ) 少し褒められただけで、彼は増長してしまった。
  • ( 2 ) 権力を手にして増長し、部下に横柄な態度を取るようになった。
  • ( 3 ) 試合に勝って増長していたチームは、次の試合で大敗した。
  • ( 4 ) お金持ちになって増長し、昔の友人を見下すようになった。
  • ( 5 ) 増長した態度が原因で、多くの支持者を失いました。
  • ( 6 ) 若い頃の成功で増長し、その後苦労することになった。

増長の会話例

最近、彼が増長してる気がする。
昇進してから増長してるよね。誰か注意した方がいいかも。
増長しないようにするには?
謙虚な気持ちを忘れずに、増長しないよう心がけることだね。
成功して増長する人、多いよね。
残念だけど多いね。増長せずに謙虚でいることは難しいんだろうね。

助長と増長の違いまとめ

助長と増長は、成長に関する言葉ですが、意味と評価が全く異なります。助長は何かの成長や拡大を促進することで、良悪両方の文脈で使える中立的な表現です。

増長は調子に乗って傲慢になることを指し、常に否定的な意味で使われます。助長は外から促進する、増長は内から思い上がるという違いがあります。

問題を助長する要因を取り除く、成功しても増長しないよう注意する、というように使い分けます。

助長と増長の読み方

  • 助長(ひらがな):じょちょう
  • 助長(ローマ字):jochou
  • 増長(ひらがな):ぞうちょう
  • 増長(ローマ字):zouchou
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