【足りる】と【十分】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

足りると十分の分かりやすい違い
足りるは、必要な量や数に達することを表す動詞です。お金が足りる、時間が足りるのように、最低限必要なラインに届いているかどうかを表現します。
ギリギリのニュアンスもあります。十分は、必要な量を超えて満たされている状態を表します。十分な休養、説明は十分ですのように、余裕があって満足できる状態を示します。
充実感や満足感を含みます。足りるは最低限クリア、十分は余裕で満たすという違いがあります。
足りるとは?
足りるとは、必要とされる量、数、程度に達することを表す動詞です。最低限のラインをクリアしているかどうかを示し、ぎりぎり間に合う、何とか足りるというように、余裕がない状態を表すこともあります。
日常生活ではお金が足りる/足りない、人手が足りる/足りないなど、不足の有無を表現する際によく使われます。また、それで足りる、これだけで足りるのように、必要十分であることを確認する表現としても使われます。
足りるは客観的な基準に基づく判断を表すことが多く、主観的な満足度とは別の概念です。最低限の要求を満たしているかどうかに焦点を当てた、実用的で具体的な表現です。
足りるの例文
- ( 1 ) この量で足りるでしょうか。
- ( 2 ) 予算は何とか足りそうです。
- ( 3 ) 材料が足りるか心配です。
- ( 4 ) 5人分の料理には足りると思います。
- ( 5 ) 説明はこれで足りますか。
- ( 6 ) 時間が足りるかギリギリです。
足りるの会話例
十分とは?
十分とは、必要な量や程度を超えて、余裕を持って満たされている状態を表す言葉です。充分とも書き、満ち足りている、不足がないという意味を持ちます。満足感や安心感を伴う表現です。十分な準備、十分に理解した、もう十分ですなど、量的にも質的にも満足できる状態を示します。
単に必要最低限を満たすだけでなく、余裕やゆとりがあることを強調します。相手に安心感を与える表現としてもよく使われます。
十二分という表現もあり、これは十分を上回る、非常に満足な状態を表します。日本語では控えめな表現を好む傾向がありますが、十分という言葉は、はっきりと満足を表明する際に便利な表現です。
十分の例文
- ( 1 ) 十分な睡眠を取ってください。
- ( 2 ) 説明は十分理解できました。
- ( 3 ) 準備は十分整っています。
- ( 4 ) もう十分いただきました、ありがとう。
- ( 5 ) 証拠は十分に揃っています。
- ( 6 ) 十分注意して作業してください。
十分の会話例
足りると十分の違いまとめ
足りるは必要最低限のラインに達することで、ギリギリ大丈夫、何とかクリアというニュアンスを含みます。不足していないことを確認する表現です。
十分は必要以上に満たされた余裕のある状態で、たっぷりある、満足できるという充実感を表します。質・量ともに満足できることを示します。
簡単に言えば、足りるはギリギリOK、十分は余裕でOKという違いで、満足度に大きな差があります。
足りると十分の読み方
- 足りる(ひらがな):たりる
- 足りる(ローマ字):tariru
- 十分(ひらがな):じゅうぶん
- 十分(ローマ字):juubunn