【耐える】と【忍ぶ】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

耐えると忍ぶの分かりやすい違い
耐えるは、苦痛や困難、圧力などに負けずに持ちこたえることです。痛みに耐える、暑さに耐えるのように、物理的・精神的な負荷に対して我慢強く抵抗する様子を表します。
忍ぶは、つらい気持ちや感情を表に出さずに我慢することです。涙を忍ぶ、悲しみを忍ぶのように、感情を抑えて人に気づかれないようにする様子を表します。
耐えるは負荷への抵抗、忍ぶは感情を隠すという違いがあります。
耐えるとは?
耐えるとは、苦痛、困難、圧力、誘惑などの負荷に対して、屈することなく持ちこたえることを意味します。物理的な痛みや暑さ寒さ、精神的なストレスや批判など、様々な種類の負荷に対して使える汎用性の高い言葉です。
痛みに耐える、プレッシャーに耐える、誘惑に耐えるなど、日常生活で頻繁に使われます。耐えることは忍耐力や精神力の表れとされ、日本では美徳として評価されることが多いです。スポーツや仕事での成功にも重要な要素とされます。
ただし、過度に耐えることは健康を害する可能性もあるため、適切な限度を知ることも大切です。耐え難い、耐え切れないという表現もあり、限界があることを認識することも重要です。
耐えるの例文
- ( 1 ) この痛みに耐えるのは限界です。
- ( 2 ) 厳しい訓練に耐えて成長しました。
- ( 3 ) 暑さに耐えられず、エアコンをつけました。
- ( 4 ) 批判に耐える覚悟が必要です。
- ( 5 ) もう少し耐えれば、きっと良くなります。
- ( 6 ) 空腹に耐えてダイエットを続けています。
耐えるの会話例
忍ぶとは?
忍ぶとは、つらい感情や苦しみを心の内に秘めて、表に出さないように我慢することを意味します。涙、怒り、悲しみ、恋心などの感情を抑えて、他人に悟られないようにする行為を指します。人目を忍ぶ、夜陰に忍ぶのように、隠れて行動するという意味もあります。
また、昔を忍ぶのように懐かしむ意味でも使われます。忍者の忍と同じ字で、隠密行動のイメージとも結びついています。日本の伝統的な美意識では、感情を露わにしないことが美徳とされる場面があり、忍ぶことは品格や自制心の表れとして評価されることもあります。
ただし、現代では感情を適切に表現することの重要性も認識されています。
忍ぶの例文
- ( 1 ) 悲しみを忍んで笑顔を見せました。
- ( 2 ) 人目を忍んで会いに行きました。
- ( 3 ) 涙を忍ぶことができませんでした。
- ( 4 ) 怒りを忍んで冷静に対応しました。
- ( 5 ) 亡き友を忍ぶ会を開催します。
- ( 6 ) 夜陰に忍んで脱出しました。
忍ぶの会話例
耐えると忍ぶの違いまとめ
耐えるは苦痛や困難に対して負けずに持ちこたえることで、物理的・精神的な負荷への抵抗を表します。痛み、暑さ、批判など様々な負荷に使える一般的な言葉です。
忍ぶは感情を表に出さずに心に秘めることで、涙や悲しみを隠したり、人目を避けて行動したりすることを表します。感情の抑制と隠匿が中心です。
簡単に言えば、耐えるは我慢する、忍ぶは隠して我慢するという違いで、忍ぶの方がより内に秘める要素が強いです。
耐えると忍ぶの読み方
- 耐える(ひらがな):たえる
- 耐える(ローマ字):taeru
- 忍ぶ(ひらがな):しのぶ
- 忍ぶ(ローマ字):shinobu