【相当】と【該当】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

相当と該当の分かりやすい違い
相当と該当は、似た音ですが意味が全く違います。
相当は「相当な金額」「相当疲れた」のように、程度がかなり大きいことや、何かに匹敵することを表します。該当は「条件に該当する」のように、ある基準や条件にぴったり当てはまることを表します。
相当は「程度・量」、該当は「適合・一致」という違いがあります。
相当とは?
相当とは、程度や量がかなり多い、大きい、激しいことを表す副詞的な表現です。「相当な努力」「相当時間がかかる」「相当疲れた」など、普通以上の程度を示す時に使います。また、「〜に相当する」という形で、何かと同等・匹敵することを表すこともあります。
日常会話では「相当〜だ」という形で、強調表現としてよく使われます。「相当頑張った」「相当難しい」など、話者の主観的な評価を含む表現です。ビジネスでは「○○円相当」のように、価値や金額の目安を示す際にも使用されます。
相当は比較的カジュアルな表現で、友人との会話から仕事の場面まで幅広く使えます。ただし、程度を表す主観的な表現なので、具体的な数値が必要な場合は別の表現を使う方が適切です。
相当の例文
- ( 1 ) この仕事は相当な体力が必要です。
- ( 2 ) 相当な時間をかけて完成させました。
- ( 3 ) 今日は相当疲れているようですね。
- ( 4 ) 1万円相当の商品券をプレゼントします。
- ( 5 ) 彼は相当な実力者として知られています。
- ( 6 ) 相当前から準備を始めていました。
相当の会話例
該当とは?
該当とは、ある条件、基準、項目などにぴったり当てはまることを意味する動詞です。「該当する項目にチェックを入れる」「応募資格に該当する」「該当者なし」など、主に書類や規則、条件との適合性を示す際に使われます。
該当は客観的で明確な判断を表し、当てはまるか当てはまらないかの二択になることが特徴です。アンケート、申請書、規約などでよく見かける表現で、「該当する場合は○、該当しない場合は×」のような使い方をします。ビジネスや行政文書では必須の用語です。
「該当なし」「該当者」「該当事項」など、関連する表現も多く、フォーマルな文書では欠かせません。条件や基準が明確に定められている状況で、それに合致するかどうかを示す際に使う、正確性を重視した表現です。
該当の例文
- ( 1 ) 応募条件に該当する方はご連絡ください。
- ( 2 ) 該当する項目に丸をつけてください。
- ( 3 ) 私はその条件に該当しません。
- ( 4 ) 該当者には後日連絡いたします。
- ( 5 ) 該当なしの場合は空欄のままで結構です。
- ( 6 ) 規約違反に該当する行為は禁止されています。
該当の会話例
相当と該当の違いまとめ
相当と該当は、音は似ていますが全く異なる意味を持ちます。相当は程度の大きさや、何かに匹敵することを表す量的な表現です。
該当は条件や基準への適合を表す質的な表現です。相当は「どのくらい」という程度の問題、該当は「当てはまるか否か」という適合の問題を扱います。
「相当な経験が必要」は程度を示し、「応募資格に該当する」は条件への適合を示すという明確な違いがあります。
相当と該当の読み方
- 相当(ひらがな):そうとう
- 相当(ローマ字):soutou
- 該当(ひらがな):がいとう
- 該当(ローマ字):gaitou