【運ぶ】と【届ける】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

運ぶと届けるの分かりやすい違い
運ぶは、物や人をある場所から別の場所へ移動させることを表す言葉です。重い荷物を持って歩いたり、車で友達を駅まで送ったりする時に使います。
届けるは、物を特定の人や場所に渡すことを目的として移動させることです。宅配便で荷物を送ったり、忘れ物を交番に持って行ったりする場合に使われます。
運ぶは移動そのものに重点があり、届けるは相手に渡すことが目的という違いがあります。
運ぶとは?
運ぶとは、物や人をある場所から別の場所へ移動させることを意味します。手で持って移動する、車や船などの乗り物を使って移動させる、複数回に分けて移動するなど、様々な方法での移動を表現できます。
移動の過程や手段に焦点が当たる言葉で、目的地が明確でない場合や、単に場所を変えるだけの場合にも使えます。「足を運ぶ」のように、自分自身が移動する意味でも使われます。
日常生活では、引っ越しの荷物を運ぶ、料理を食卓に運ぶ、けが人を病院に運ぶなど、幅広い場面で使用される基本的な動詞です。物の大きさや重さ、距離に関係なく使える汎用性の高い言葉です。
運ぶの例文
- ( 1 ) 重い荷物を二階まで運ぶのを手伝ってもらいました。
- ( 2 ) 引っ越しの荷物を新居まで運ぶのに丸一日かかりました。
- ( 3 ) 怪我をした選手を担架で医務室まで運びました。
- ( 4 ) 母が作った料理を食卓まで運ぶのが私の仕事です。
- ( 5 ) 会議の資料を会議室まで運んでおいてください。
- ( 6 ) 毎朝、新聞を各部屋に運ぶのが日課になっています。
運ぶの会話例
届けるとは?
届けるとは、物を特定の相手や場所に渡すことを目的として移動させ、確実に渡すことを意味します。単に移動させるだけでなく、相手の手に渡る、目的地に到着することが重要です。
宅配便で荷物を送る、書類を提出する、忘れ物を持ち主に返すなど、相手や目的地が明確な場合に使われます。「声を届ける」「思いを届ける」のように、物理的でないものを伝える意味でも使用されます。
責任を持って確実に渡すというニュアンスが含まれており、配達、配送、提出などの意味も含みます。日常生活からビジネスまで、相手に何かを渡す必要がある場面で広く使われる言葉です。
届けるの例文
- ( 1 ) 注文した商品を明日お客様のところへ届けます。
- ( 2 ) 落とし物の財布を交番に届けました。
- ( 3 ) 大事な書類を市役所に届ける必要があります。
- ( 4 ) 母の手作りクッキーを友達に届けてきました。
- ( 5 ) 緊急の薬を患者さんのもとへ届けなければなりません。
- ( 6 ) お客様からのメッセージを確実に社長に届けます。
届けるの会話例
運ぶと届けるの違いまとめ
運ぶは物や人を移動させる行為全般を指し、移動の過程や手段に重点が置かれます。引っ越しの荷物を運ぶ、料理をテーブルに運ぶなど、単純な移動を表します。
届けるは特定の相手や場所に物を渡すことが目的で、確実に相手に渡ることが重要です。宅配便で荷物を届ける、書類を役所に届けるなど、責任を持って渡す行為を表します。
つまり、運ぶは「移動させる」ことに、届けるは「相手に渡す」ことに焦点があり、届けるの方がより目的が明確で責任を伴う行為といえます。
運ぶと届けるの読み方
- 運ぶ(ひらがな):はこぶ
- 運ぶ(ローマ字):hakobu
- 届ける(ひらがな):とどける
- 届ける(ローマ字):todokeru