【名指し】と【指名】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

名指しと指名の分かりやすい違い
名指しと指名は、どちらも特定の人を示しますが、ニュアンスが異なります。
名指しは批判や非難の文脈で使われ、指名は選出や任命の文脈で使われます。
問題を「名指し」で批判し、後任を「指名」するという使い分けをします。
名指しとは?
名指しとは、特定の個人や組織の名前を明確に挙げて示すことです。多くの場合、批判、非難、告発などの否定的な文脈で使われ、責任を追及したり問題点を指摘したりする際に用いられます。直接的で強い表現のため、慎重に使う必要があります。
「名指しで批判する」「名指しで非難」「名指しは避ける」など、特定の対象を明確にして批判する場面で使われます。メディアや政治の世界でよく見られる表現です。
不正の告発、責任者の特定、問題行動の指摘など、具体的な対象を明らかにして批判や非難をする場面で使われる強い言葉です。
名指しの例文
- ( 1 ) 彼は会議で名指しで批判された。
- ( 2 ) メディアが企業を名指しで非難している。
- ( 3 ) 名指しは避けて、一般論として話した。
- ( 4 ) 不正を名指しで告発する勇気が必要だ。
- ( 5 ) 名指しされた人物は強く反論した。
- ( 6 ) 問題の責任者を名指しで追及した。
名指しの会話例
「誰が悪いの?」
「名指しはしたくないけど…」
「はっきり言って」
「じゃあ名指しで言うけど、彼だよ」
「責任は?」
「名指しで批判されても仕方ない」
指名とは?
指名とは、特定の人を選んで、役職や仕事を任せることです。野球のドラフト指名、会議での発言者の指名、後継者の指名など、様々な場面で使われます。選ぶ側に権限があり、選ばれる側には名誉や責任が伴うことが多い、中立的または肯定的な表現です。
「指名する」「指名を受ける」「指名打者」など、人を選んで任命する場面で使われます。スポーツ、ビジネス、政治など幅広い分野で使用される言葉です。
人事異動、スポーツ選手の起用、会議での発言者選出など、権限を持つ人が特定の人を選ぶ場面で使われる公式な表現です。
指名の例文
- ( 1 ) 次期社長として彼を指名した。
- ( 2 ) 監督から指名されて試合に出場した。
- ( 3 ) 会議で発言者として指名された。
- ( 4 ) ドラフトで1位指名を受けた。
- ( 5 ) 後任として部長から指名されました。
- ( 6 ) 指名手配犯が逮捕された。
指名の会話例
「次は誰が発表?」
「君を指名するよ」
「後任は決まった?」
「部長が指名した人がいる」
「選ばれたの?」
「監督から指名を受けたんだ」
名指しと指名の違いまとめ
名指しは批判的な文脈、指名は選出の文脈で使われます。
名指しは否定的で攻撃的、指名は中立的で建設的という違いがあります。
ビジネスでは名指しの批判は避け、適切な指名で組織を運営することが大切です。
名指しと指名の読み方
- 名指し(ひらがな):なざし
- 名指し(ローマ字):nazashi
- 指名(ひらがな):しめい
- 指名(ローマ字):shimei