【破壊】と【破損】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

破壊と破損の分かりやすい違い
破壊と破損は、ともにモノが壊れることを表す言葉ですが、その意味合いと程度には違いがあります。破壊は、対象を完全に壊して機能を失わせることを指し、意図的で大規模な行為であることが多いです。
破損は、対象の一部が壊れて機能が損なわれることを指し、偶発的で部分的な損傷であることが多いです。破壊が対象の存在そのものを脅かすのに対し、破損は対象の機能や価値を下げるものの、修復の可能性を残しています。
破壊には暴力性や悪意を伴うことがあるのに対し、破損は不注意やアクシデントによって起こることが多いという違いもあります。
破壊とは?
破壊とは、対象を完全に壊して機能を失わせることを指す言葉です。破壊は、意図的で大規模な行為であることが多く、対象の存在そのものを脅かします。例えば、建物の爆破は破壊の典型例で、建物の構造が完全に崩壊し、二度と元の状態に戻すことができなくなります。
戦争における都市の破壊も、建物やインフラの大規模な損壊を伴い、復興には多大な時間と労力を要します。また、破壊には、暴力性や悪意を伴うことがあります。コンピューターウイルスによるデータの破壊は、意図的で悪質な行為であり、深刻な被害をもたらします。
クリエイティブな分野では、既存の価値観を打ち壊す「創造的破壊」という概念もあり、革新的な変化を生み出すための破壊も存在します。破壊は、その規模と影響力ゆえに、慎重に扱うべき行為だと言えます。
破壊の例文
- ( 1 ) 地震によって、多くの建物が破壊された。
- ( 2 ) ハッカーがシステムに侵入し、重要なデータを破壊した。
- ( 3 ) 戦争で、敵国の主要都市は徹底的に破壊された。
- ( 4 ) 彼は怒りに任せて部屋の中にあるものを破壊した。
- ( 5 ) 新しい技術の登場によって、既存の産業が破壊的な変化に直面している。
- ( 6 ) 災害で道路が破壊され、交通が遮断された。
破壊の会話例
破損とは?
破損とは、対象の一部が壊れて機能が損なわれることを指す言葉です。破損は、偶発的で部分的な損傷であることが多く、対象の機能や価値を下げるものの、修復の可能性を残しています。
スマートフォンの画面が割れることは破損の一例です。画面が割れても、他の機能は使えるため、修理すれば元の状態に戻すことができます。また、商品の輸送中に箱が潰れたり、中身が一部壊れたりすることも破損に当たります。破損は、不注意やアクシデントによって起こることが多く、故意による破壊とは異なります。物の劣化や経年変化によって生じる破損もあります。
破損は、物の価値を下げますが、適切な対処によって被害を最小限に抑えることが可能です。ただし、放置すれば破損が拡大し、取り返しのつかない状態になる可能性もあります。
破損の例文
- ( 1 ) 引っ越しの際に、家具の一部が破損しちゃったみたい。
- ( 2 ) 運送中の振動で、商品の一部が破損していた。
- ( 3 ) 古い建物の壁には、所々に破損した箇所がある。
- ( 4 ) 車の事故で、ドアとバンパーが破損した。
- ( 5 ) 長年使っていたソファは、座面が破損して見栄えが悪くなった。
- ( 6 ) 図書館の本を借りたら、ページの一部が破損していた。
破損の会話例
破壊と破損の違いまとめ
破壊と破損は、ともにモノが壊れることを表す言葉ですが、その意味合いと程度には違いがあります。破壊は、対象を完全に壊して機能を失わせることを指し、意図的で大規模な行為であることが多いです。
破壊は対象の存在そのものを脅かし、暴力性や悪意を伴うこともあります。一方、破損は、対象の一部が壊れて機能が損なわれることを指し、偶発的で部分的な損傷であることが多いです。破損は対象の機能や価値を下げるものの、修復の可能性を残しており、不注意やアクシデントによって起こることが多いという特徴があります。
破壊と破損はともにマイナスのイメージがありますが、破壊のほうがより深刻で取り返しのつかない被害をもたらす傾向があると言えます。
破壊と破損の読み方
- 破壊(ひらがな):はかい
- 破壊(ローマ字):hakai
- 破損(ひらがな):はそん
- 破損(ローマ字):hason