【出向く】と【行く】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

出向くと行くの分かりやすい違い
出向くと行くは、どちらも移動することですが、丁寧さと目的が違います。
出向くは、わざわざ相手のところへ足を運ぶという丁寧な言い方です。行くは、単に移動することを表す普通の言い方です。
出向くは目的を持って訪問する、行くはただ移動するという違いがあります。
出向くとは?
出向くとは、特定の目的を持って、意図的に相手の場所へ足を運ぶことを表す丁寧な表現です。
ビジネスシーンではお客様のところへ出向く現場に出向いて確認するのように、相手への敬意や真摯な姿勢を示す際に使用されます。単なる移動ではなく、時間と労力をかけて訪問するという意味合いが強く、わざわざというニュアンスを含みます。商談、謝罪、現地調査など、重要な用件で使われることが多く、相手を重視している姿勢を表現できます。
メールや電話で済ませず、直接出向くことで誠意を示すという日本のビジネス文化を反映した言葉でもあります。
出向くの例文
- ( 1 ) トラブル対応のため、直接お客様のところへ出向きました。
- ( 2 ) 重要な商談は、先方に出向いて行うのが基本です。
- ( 3 ) 現場に出向いて初めて、問題の深刻さを理解しました。
- ( 4 ) 社長自ら出向くことで、誠意が伝わりました。
- ( 5 ) 定期的に取引先へ出向き、関係強化を図っています。
- ( 6 ) クレーム対応は電話ではなく、出向いて謝罪すべきです。
出向くの会話例
行くとは?
行くとは、ある場所から別の場所へ移動することを表す最も基本的で汎用的な動詞です。
会社に行く会議に行く出張に行くなど、日常的な移動全般に使用されます。特別な敬意や目的意識を含まない中立的な表現で、カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも使えます。方向性を示す助詞と組み合わせて〜へ行く〜に行くとして使い、移動の事実を端的に伝えます。
ビジネスでは基本的な行動を表す言葉として頻繁に使用されますが、重要な訪問や目上の人との面会では伺う参るなどの謙譲語を使うことが適切です。
行くの例文
- ( 1 ) 明日の会議には必ず行きます。
- ( 2 ) 出張で大阪に行く予定です。
- ( 3 ) 午後から客先に行ってきます。
- ( 4 ) 銀行に行って、振込を済ませました。
- ( 5 ) 研修に行く新入社員の引率をします。
- ( 6 ) 早めに行って、会場の準備をします。
行くの会話例
出向くと行くの違いまとめ
出向くと行くは、目的意識の強さと表現の丁寧さにおいて違いがあります。
出向くは意図的で丁寧な訪問、行くは一般的な移動を表します。ビジネスでは、重要な商談は出向く、日常的な移動は行くというように使い分けます。
相手との関係性や用件の重要度に応じて、適切な表現を選ぶことがビジネスマナーとして重要です。
出向くと行くの読み方
- 出向く(ひらがな):でむく
- 出向く(ローマ字):demuku
- 行く(ひらがな):いく
- 行く(ローマ字):iku