【職能給】と【職務給】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

職能給と職務給の分かりやすい違い
職能給は、個人の能力や経験に基づいて賃金を決定する方式である。
職務給は、職務の内容や責任に基づいて賃金を決定する方式である。職能給は、個人の成長と能力開発を重視するのに対し、職務給は、職務の価値と公平性を重視する。
職能給は日本企業に多く、職務給は欧米企業に多い。
職能給とは?
職能給とは、個人の能力や経験に基づいて賃金を決定する方式のことを指す。
職能給では、学歴や勤続年数、職位などが賃金に反映される。この方式では、個人の成長と能力開発が重視され、長期的な人材育成が可能となる。年功序列型の賃金体系とも親和性が高い。ただし、職能給では、個人の能力評価が難しく、賃金の公平性を保つことが課題となる。
業績との連動性が弱いため、モチベーション管理にも工夫が必要だ。職能給は、日本企業に多く見られ、終身雇用制や年功序列制と組み合わせて運用されることが多い。
職能給の例文
- ( 1 ) 彼の賃金は、職能給制度に基づいて、毎年見直しが行われる。
- ( 2 ) 当社では、職能給の下で、社員の能力開発を積極的に支援している。
- ( 3 ) 職能給では、学歴や勤続年数が賃金に大きく影響する。
- ( 4 ) 彼女は、職能給制度の下で、着実にキャリアを積み重ねてきた。
- ( 5 ) 職能給の課題は、個人の能力評価の難しさにあると言われている。
- ( 6 ) 当社の職能給制度では、職位が上がるほど、賃金が高くなる仕組みだ。
職能給の会話例
職務給とは?
職務給とは、職務の内容や責任に基づいて賃金を決定する方式のことを指す。
職務給では、職務の価値や市場相場が賃金に反映される。この方式では、同じ職務であれば、同じ賃金が支払われるため、賃金の公平性が高い。業績との連動性も高く、モチベーション管理にも効果的だ。ただし、職務給では、職務の評価や格付けが難しく、運用コストがかかるという課題もある。
個人の能力開発や長期的な人材育成には向かないとも言われている。職務給は、欧米企業に多く見られ、成果主義や業績主義と組み合わせて運用されることが多い。
職務給の例文
- ( 1 ) うちの会社、職務給制度だから、がんばった分だけ報われるよ。
- ( 2 ) 彼は、職務給の下で、高度な専門職として活躍している。
- ( 3 ) 職務給では、職務の内容が変われば、賃金も変わる。
- ( 4 ) 彼女は、職務給制度の下で、管理職として大きな責任を負っている。
- ( 5 ) 職務給の課題は、職務評価の難しさにあると言われている。
- ( 6 ) 当社の職務給制度では、業績に連動した賞与が支給される。
職務給の会話例
職能給と職務給の違いまとめ
職能給と職務給は、賃金決定の基準が異なる。職能給は、個人の能力や経験を重視し、職務給は、職務の内容や責任を重視する。
職能給は、個人の成長と能力開発に適しているが、賃金の公平性や業績との連動性に課題がある。一方、職務給は、賃金の公平性と業績との連動性に優れているが、個人の能力開発や長期的な人材育成には向かないと言われている。
職能給は日本企業に、職務給は欧米企業に多く見られ、それぞれの文化や価値観を反映している。賃金制度の選択には、経営戦略や人材マネジメントの方針との整合性が求められる。
職能給と職務給の読み方
- 職能給(ひらがな):しょくのうきゅう
- 職能給(ローマ字):shokunōkyū
- 職務給(ひらがな):しょくむきゅう
- 職務給(ローマ字):shokumukyū