【業務】と【職務】の違いとは？例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

業務と職務の分かりやすい違い

業務と職務の分かりやすい違いは、業務は個人が実際に行う仕事や作業を指すのに対し、職務は組織内で個人に割り当てられた役割や責任を指す点です。

業務は具体的な仕事内容を表すのに対し、職務は役割や責任を表すという違いがあります。

業務は日常的な仕事の一つ一つを指すのに対し、職務は役職や地位に伴う包括的な役割を指すことが多いです。

業務とは？

業務とは、個人が組織内で実際に行う仕事や作業のことを指します。業務は、日常的な仕事の一つ一つを表し、具体的な作業内容や手順を伴います。

営業担当者の業務には、顧客訪問、商品説明、受注処理などが含まれます。業務は、職務を遂行するために必要な個別の仕事を指し、業務の遂行が職務の実現につながります。

業務は、担当者の能力やスキルに応じて割り当てられることが多く、業務の効率性や品質が重視されます。職務との違いは、具体的な仕事内容を表す点と、日常的な仕事の一つ一つを指す点です。

業務の例文

( 1 ) 営業担当者の業務には、顧客訪問や商品説明が含まれる。
( 2 ) 経理部の業務は、財務諸表の作成や決算処理が中心である。
( 3 ) 人事部の業務には、採用活動や社員教育の実施が含まれる。
( 4 ) 製造部門の業務は、製品の組み立てや品質管理が主な内容である。
( 5 ) 総務部の業務には、オフィス管理や備品発注などが含まれる。
( 6 ) 研究開発部門の業務は、新製品の開発や技術の調査が中心である。

業務の会話例

今月の営業業務の進捗はどうですか。

順調に進んでいます。今週中に予定していた顧客訪問をすべて完了する予定です。

来週の経理業務のスケジュールを確認したいのですが。

月曜日に仕入れ伝票の処理、火曜日に売上伝票の処理を行う予定です。水曜日には、月次決算の準備に入ります。

新製品の開発業務は順調に進んでいますか。

はい、先週の試作品テストで良好な結果が得られました。今週は、量産に向けた準備を進めていきます。

職務とは？

職務とは、組織内で個人に割り当てられた役割や責任のことを指します。職務は、役職や地位に伴う包括的な役割を表し、業務よりも広い範囲の責任を伴います。

営業部長の職務には、部下の管理、営業戦略の立案、営業目標の達成などが含まれます。職務は、組織の目標達成に必要な役割を指し、職務の遂行が組織の成果につながります。

職務は、個人の能力や経験に応じて割り当てられることが多く、職務の遂行には高い責任感が求められます。業務との違いは、役割や責任を表す点と、包括的な役割を指す点です。

職務の例文

( 1 ) 営業部長としての職務で、最も重要なことは何だと思いますか。
( 2 ) 経理部長の職務には、財務報告の作成や予算管理などが含まれる。
( 3 ) 人事部長の職務は、人材戦略の立案や労務管理が中心である。
( 4 ) 工場長の職務には、生産管理や安全管理などが含まれる。
( 5 ) 広報部長の職務は、メディア対応やブランド管理が重要な役割である。
( 6 ) 研究開発部長の職務には、技術戦略の立案や知的財産管理などが含まれる。

職務の会話例

営業部長としての職務で、最も重要なことは何だと思いますか。

営業戦略の立案と、部下の育成ですね。これらがうまくいってこそ、営業目標を達成できると考えています。

人事部長の職務を遂行する上で、心がけていることはありますか。

社員一人一人の能力を最大限に引き出すことです。適材適所の人員配置と、きめ細やかな育成計画が重要だと考えています。

研究開発部長としての職務で、難しいと感じることは何ですか。

技術動向を的確に把握し、競争力のある製品を開発することですね。市場ニーズと技術シーズのマッチングが鍵となります。

業務と職務の違いまとめ

業務と職務は、ともに組織内で個人が担う仕事に関する概念ですが、その範囲と内容に違いがあります。

業務は、個人が実際に行う具体的な仕事や作業を指し、日常的な仕事の一つ一つを表します。業務は、職務を遂行するために必要な個別の仕事であり、業務の効率性や品質が重視されます。一方、職務は、組織内で個人に割り当てられた役割や責任を指し、役職や地位に伴う包括的な役割を表します。職務は、組織の目標達成に必要な役割であり、職務の遂行には高い責任感が求められます。

両者は、組織内での個人の仕事を表す概念ですが、業務は具体的な仕事内容を、職務は役割や責任を表すという違いがあります。

業務と職務の読み方

業務（ひらがな）：ぎょうむ
業務（ローマ字）：gyōmu
職務（ひらがな）：しょくむ
職務（ローマ字）：shokumu