【FATF】と【OFAC】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
FATFとOFACの分かりやすい違い
FATFとOFACは、どちらも金融犯罪対策に関わる組織ですが、役割が異なります。
FATFは世界各国が協力してルールを作る国際組織、OFACはアメリカが悪い国や人を制裁する政府機関です。
FATFは国際協調、OFACは米国の制裁執行という違いがあり、影響力の及ぼし方が異なります。
FATFとは?
FATF(Financial Action Task Force:金融活動作業部会)とは、マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与対策の国際基準を策定する政府間組織です。1989年にG7により設立され、現在は39の国・地域が加盟しています。
40の勧告を通じて、各国のAML/CFT(マネロン・テロ資金供与対策)体制の整備を促進しています。FATFは相互審査により各国の対策を評価し、不備がある国をグレーリストやブラックリストに掲載します。
リスト掲載国との取引には enhanced due diligence(厳格な顧客管理)が求められ、実質的な制裁効果があります。国際金融システムの健全性維持に重要な役割を果たしています。
FATFの例文
- ( 1 ) FATF勧告に準拠したAML体制を構築し、国際基準を満たしています。
- ( 2 ) FATF相互審査で高評価を得るため、マネロン対策を強化しています。
- ( 3 ) FATF基準に基づく顧客リスク評価により、効果的なモニタリングを実施しています。
- ( 4 ) FATFグレーリスト国との取引では、追加的なデューデリジェンスを実施します。
- ( 5 ) FATF勧告の改定に対応し、実質的支配者情報の管理を強化しました。
- ( 6 ) FATF加盟国として、国際的なマネロン対策に積極的に貢献しています。
FATFの会話例
OFACとは?
OFAC(Office of Foreign Assets Control:外国資産管理室)とは、米国財務省の一部門で、経済制裁の実施と執行を担当する機関です。テロ支援国家、テロリスト、麻薬密売組織、大量破壊兵器拡散者などを対象に、資産凍結、取引禁止などの制裁を実施します。
SDNリスト(特別指定国民リスト)を管理し、違反者には巨額の罰金を科します。OFACの制裁は、米ドルを使用する取引やアメリカ人が関与する取引すべてに適用されるため、事実上の国際的影響力を持ちます。
金融機関は厳格なOFACスクリーニングが必須で、違反すると数億ドルの制裁金リスクがあります。米国の外交政策ツールとして機能しています。
OFACの例文
- ( 1 ) OFAC制裁対象者との取引を防ぐため、全件スクリーニングを実施しています。
- ( 2 ) OFACコンプライアンス違反により、米国で巨額の制裁金を科されました。
- ( 3 ) SDNリストの日次更新により、OFAC制裁リスクを最小化しています。
- ( 4 ) OFAC規制に対応するため、専門チームを設置し24時間体制で監視しています。
- ( 5 ) 二次制裁リスクを考慮し、イラン関連取引から完全撤退しました。
- ( 6 ) OFAC許可(ライセンス)を取得し、人道支援目的の送金を実施しました。
OFACの会話例
FATFとOFACの違いまとめ
FATFは国際協調による基準設定機関、OFACは米国単独の制裁執行機関という根本的な違いがあります。
FATFは勧告とピアプレッシャー、OFACは法的強制力という手段の違いもあります。金融機関は両者の要求に対応する必要があり、グローバルなコンプライアンス体制の構築が不可欠です。
FATFとOFACの読み方
- FATF(ひらがな):えふえーてぃーえふ
- FATF(ローマ字):efue-thi-efu
- OFAC(ひらがな):おーふぁっく
- OFAC(ローマ字):o-fakku