【流動性リスク】と【資金繰りリスク】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
流動性リスクと資金繰りリスクの分かりやすい違い
流動性リスクと資金繰りリスクは、どちらもお金が足りなくなるリスクですが、範囲が異なります。
流動性リスクは資産が売れない、お金が借りられないという幅広いリスク、資金繰りリスクは日々の支払いができないという具体的なリスクです。
流動性リスクは資金繰りリスクを含む、より大きな概念といえます。どちらも企業の存続に関わる重要なリスクです。
流動性リスクとは?
流動性リスクとは、必要な時に資産を適正価格で売却できない、または必要な資金を調達できないリスクの総称です。市場流動性リスク(資産の換金困難)と資金流動性リスク(資金調達困難)の2種類があります。
金融危機時には、優良資産でも買い手がつかず換金できない事態が発生します。流動性リスクは、平常時には顕在化しにくいものの、一度発生すると急速に悪化し、企業の存続を脅かします。
管理手法として、流動性カバレッジ比率(LCR)、安定調達比率(NSFR)などの規制指標があり、十分な流動性バッファーの確保が求められます。
流動性リスクの例文
- ( 1 ) 流動性リスクに備え、現預金と未使用借入枠で月商3ヶ月分を確保しています。
- ( 2 ) 市場の流動性リスクが高まり、保有債券の売却が困難になっています。
- ( 3 ) 流動性リスク管理指標を導入し、早期警戒システムを構築しました。
- ( 4 ) 流動性リスクのストレステストを実施し、危機時の対応策を準備しています。
- ( 5 ) 十分な流動性バッファーにより、急激な資金流出にも対応可能です。
- ( 6 ) 流動性リスクプレミアムの上昇により、資金調達コストが増加しています。
流動性リスクの会話例
資金繰りリスクとは?
資金繰りリスクとは、日々の資金の入りと出のタイミングのずれにより、支払いに必要な資金が不足するリスクです。黒字企業でも、売上代金の回収前に仕入代金の支払いが来れば、資金繰りに窮する可能性があります。
いわゆる黒字倒産の原因となるリスクです。資金繰りリスクの管理には、資金繰り表の作成、手元流動性の確保、コミットメントラインの設定などが重要です。
特に中小企業では、資金繰りリスクが経営の最重要課題となることが多く、日次・週次・月次での綿密な資金管理が不可欠です。
資金繰りリスクの例文
- ( 1 ) 資金繰りリスクを回避するため、回収サイトの短縮を進めています。
- ( 2 ) 日次の資金繰り管理により、資金不足を未然に防いでいます。
- ( 3 ) 資金繰りリスクに対応するため、複数行とコミットメントラインを設定しました。
- ( 4 ) 売上急増による資金繰りリスクに備え、増加運転資金を確保しています。
- ( 5 ) 資金繰りリスクの早期発見のため、資金繰り予定表を毎日更新しています。
- ( 6 ) 取引先の支払い遅延により、一時的な資金繰りリスクが発生しました。
資金繰りリスクの会話例
流動性リスクと資金繰りリスクの違いまとめ
流動性リスクは市場性と資金調達の両面を含む包括的概念、資金繰りリスクは日々の資金過不足に特化した概念です。
流動性リスクは金融機関で重視され、資金繰りリスクは事業会社で重視される傾向があります。両リスクは密接に関連しており、適切な現金管理と資金調達枠の確保により、同時に管理することが重要です。
流動性リスクと資金繰りリスクの読み方
- 流動性リスク(ひらがな):りゅうどうせいりすく
- 流動性リスク(ローマ字):ryuudouseirisuku
- 資金繰りリスク(ひらがな):しきんぐりりすく
- 資金繰りリスク(ローマ字):shikinnguririsuku