【辞職】と【退職】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

辞職と退職の分かりやすい違い
辞職と退職は、どちらも仕事を辞めることですが、辞める人の立場と責任が違います。
辞職は、社長や役員、政治家など責任の重い立場の人が、その職を辞めることです。退職は、一般の社員が会社を辞めることを広く指します。
辞職は責任を取って辞めるという重い意味があり、退職は普通に会社を辞めるという一般的な意味の違いがあります。
辞職とは?
辞職とは、役員、公務員、政治家など、任命や選任によって就いた特別な地位や職務から自らの意思で辞めることを指す言葉です。
取締役、執行役員、理事などの経営陣が不祥事の責任を取る場合や、健康上の理由で職務遂行が困難になった場合に使用されます。辞職は単なる雇用関係の終了ではなく、社会的責任や組織への影響を伴う重大な決断として扱われます。辞職願、辞職勧告、引責辞職などの用語があり、メディアでも大きく報道されることが多いです。
一般社員には使用せず、あくまでも特別な地位にある人物が、その地位から退く際に用いる格式高い表現です。
辞職の例文
- ( 1 ) 不祥事の責任を取り、代表取締役が辞職を表明しました。
- ( 2 ) 取締役会で辞職勧告が決議され、該当役員は受け入れました。
- ( 3 ) 健康上の理由により、理事長職を辞職することになりました。
- ( 4 ) 引責辞職により、経営陣の刷新が図られることになります。
- ( 5 ) 辞職願を提出しましたが、慰留され再考を求められています。
- ( 6 ) 公務員の辞職には、任命権者の承認が必要となります。
辞職の会話例
退職とは?
退職とは、雇用契約に基づいて働いている従業員が、その雇用関係を終了させることを指す一般的な用語です。
正社員、契約社員、パートタイマーなど、雇用形態を問わず広く使用されます。自己都合退職、会社都合退職、定年退職など様々な形態があり、退職金、退職手続き、退職証明書など、労務管理上の重要な概念と結びついています。退職は個人のキャリア選択や生活設計の一環として日常的に発生し、転職、独立、引退など次のステップへの移行を意味します。
労働基準法や就業規則に基づいて手続きが定められており、円満退職が理想とされています。
退職の例文
- ( 1 ) 来月末で退職することを、上司に報告しました。
- ( 2 ) 定年退職後も、嘱託として働き続ける選択肢があります。
- ( 3 ) 退職金制度の改定により、支給額の計算方法が変更されました。
- ( 4 ) 円満退職のため、十分な引き継ぎ期間を設けています。
- ( 5 ) 早期退職制度を利用して、セカンドキャリアに挑戦します。
- ( 6 ) 退職証明書は、転職先への提出書類として必要になります。
退職の会話例
辞職と退職の違いまとめ
辞職と退職は、対象者の地位と社会的影響において明確な違いがあります。
辞職は特別な地位にある人の責任を伴う決断、退職は一般従業員の雇用関係の終了という区別があります。役員が会社を去る場合は辞職、一般社員の場合は退職を使用します。
ビジネス文書や報道では、この使い分けを正確に行うことが重要です。
辞職と退職の読み方
- 辞職(ひらがな):じしょく
- 辞職(ローマ字):jishoku
- 退職(ひらがな):たいしょく
- 退職(ローマ字):taishoku