【思います】と【存じます】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

思いますと存じますの分かりやすい違い
思いますと存じますは、どちらも自分の考えを表しますが、丁寧さのレベルが違います。
思いますは友達や家族との普通の会話で使う言葉です。存じますは上司やお客様など、敬意を示すべき相手に使う特別に丁寧な言葉で、思いますの謙譲語です。
日常会話では思います、ビジネスや改まった場面では存じますを使い分けることが大切です。
思いますとは?
思いますとは、自分の考え、意見、推測、感想などを表現する最も一般的な言葉です。「〜だと思います」「〜と思います」の形で、日常会話から仕事の場面まで幅広く使われます。相手を選ばず使える便利な表現です。
断定を避けて柔らかく意見を述べたい時や、推測を表現する時によく使われます。「明日は晴れると思います」「この方法がいいと思います」など、確信の度合いに関わらず使用できる汎用性の高い表現です。
丁寧語の「ます」が付いているため、ある程度の礼儀正しさは保たれていますが、より丁寧な表現が必要な場面では、別の言い方を選ぶ必要があります。友人、同僚、一般的な場面での使用に適しています。
思いますの例文
- ( 1 ) 明日の天気は晴れになると思います。
- ( 2 ) この企画案はとても面白いと思います。
- ( 3 ) 彼女の意見が正しいと思いますが、いかがでしょうか。
- ( 4 ) もう少し時間をかけて検討した方がいいと思います。
- ( 5 ) 新しいシステムは使いやすいと思います。
- ( 6 ) この色の方が部屋に合うと思いますよ。
思いますの会話例
存じますとは?
存じますとは、「思います」の謙譲語で、自分の考えや意見をへりくだって表現する丁寧な言葉です。「存じる」に丁寧語の「ます」を付けた形で、主に目上の人、お客様、取引先など、敬意を示すべき相手に対して使います。
ビジネスメール、公式な文書、改まった挨拶、顧客対応など、フォーマルな場面で使用されます。「〜と存じます」「〜かと存じます」という形で、相手に敬意を示しながら自分の意見を述べることができます。
また、「知っている」の謙譲語としても使われ、「存じております」「存じ上げております」という形で、情報を知っていることを丁寧に表現します。使いすぎると堅苦しくなるため、場面に応じた使い分けが重要です。
存じますの例文
- ( 1 ) お客様のご意見はごもっともだと存じます。
- ( 2 ) 明日の会議には参加できないかと存じます。
- ( 3 ) この度は大変ご迷惑をおかけしたことと存じます。
- ( 4 ) ご提案の件、検討させていただければと存じます。
- ( 5 ) 社長のお考えは十分理解しているつもりと存じます。
- ( 6 ) お忙しいところ恐縮ですが、ご確認いただければと存じます。
存じますの会話例
思いますと存じますの違いまとめ
思いますと存じますは、基本的な意味は同じですが、敬語のレベルに大きな違いがあります。思いますは一般的な丁寧語で、日常的な場面で幅広く使えます。
存じますは謙譲語で、相手に敬意を示す必要がある改まった場面で使います。ビジネスメール、接客、目上の人との会話では存じますが適切です。
使い分けの目安は、友人や同僚なら思います、上司や顧客なら存じますと覚えておくとよいでしょう。
思いますと存じますの読み方
- 思います(ひらがな):おもいます
- 思います(ローマ字):omoimasu
- 存じます(ひらがな):ぞんじます
- 存じます(ローマ字):zonnjimasu