【認証】と【承認】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

認証と承認の分かりやすい違い
認証と承認は、どちらもビジネスで使われる確認行為ですが目的が異なります。
認証はIDやパスワードで本人確認をしたり、規格への適合を確認することです。
承認は上司が部下の申請を許可したり、提案を受け入れる決定をすることです。
認証とは?
認証は、人物や組織、製品、システムなどが本物であることや、特定の基準を満たしていることを確認するプロセスです。
情報セキュリティではID・パスワードによる本人確認、品質管理ではISO認証など規格適合の確認を指します。
第三者機関による客観的な評価や、技術的な仕組みによる自動的な確認が特徴的です。
認証の例文
- ( 1 ) システムへのログイン時には、二要素認証を導入してセキュリティを強化しています。
- ( 2 ) ISO9001の認証を取得したことで、品質管理体制の信頼性が向上しました。
- ( 3 ) 新規取引先については、与信認証を行ってから契約を締結する方針です。
- ( 4 ) 生体認証システムの導入により、なりすましによる不正アクセスを防止しています。
- ( 5 ) 製品の安全性認証マークは、消費者の信頼を得る上で重要な要素となっています。
- ( 6 ) 第三者認証機関による環境マネジメントシステムの認証審査を受けました。
認証の会話例
システムの認証と承認の違いがよくわかりません。
認証はユーザーが本人であることを確認し、承認(認可)はそのユーザーに何ができるかを決定します。
稟議書の承認フローについて教えてください。
金額や内容により異なりますが、一般的に係長→課長→部長→役員という流れで承認を得ます。
ISO認証の取得にはどのくらいの期間がかかりますか?
準備から審査完了まで、通常6ヶ月から1年程度かかります。企業規模により異なります。
承認とは?
承認は、申請、提案、計画などに対して、権限を持つ者が許可や同意を与える決定行為です。
稟議書の承認、予算の承認、企画の承認など、組織内での意思決定プロセスの一部として行われます。
上位者による判断や責任を伴う行為であり、承認後は実行に移すことが可能になります。
承認の例文
- ( 1 ) 部長の承認を得てから、新規プロジェクトの予算執行を開始してください。
- ( 2 ) 経費精算システムでは、上司の承認なしには支払い処理が進まない仕組みです。
- ( 3 ) 取締役会の承認を経て、M&A案件が正式に決定されました。
- ( 4 ) 稟議書は各部門長の承認を得た後、最終的に社長決裁となります。
- ( 5 ) 在宅勤務申請は、直属上司の承認があれば人事部で処理されます。
- ( 6 ) 重要な契約変更については、法務部と財務部両方の承認が必要です。
承認の会話例
承認権限の委譲は可能ですか?
はい、規程に基づいて可能です。不在時の代理承認者を事前に指定しておくことが重要です。
電子承認システムのメリットは何ですか?
承認スピードの向上、ペーパーレス化、承認履歴の可視化、不正防止などのメリットがあります。
認証マークの不正使用にはどんなリスクがありますか?
信用失墜、損害賠償請求、刑事罰の可能性があります。必ず正規の手続きを経て使用してください。
認証と承認の違いまとめ
認証は真正性の確認、承認は許可の決定という違いがあります。
認証は技術的・客観的な確認が多く、承認は人による判断・決定が中心です。
認証を経て承認を得るという順序で使われることもあり、両者は補完的な関係にあります。
認証と承認の読み方
- 認証(ひらがな):にんしょう
- 認証(ローマ字):ninnshou
- 承認(ひらがな):しょうにん
- 承認(ローマ字):shouninn