【給与】と【給料】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

給与と給料の分かりやすい違い
給与と給料は、どちらも働いてもらうお金のことですが、含まれる範囲が違います。
給与は、基本給だけでなく、残業代、ボーナス、各種手当など、会社からもらうお金全部を指します。給料は、主に毎月決まってもらう基本的なお金を指します。
給与は全部、給料は基本部分という違いがあり、給与の方が広い意味で使われます。
給与とは?
給与とは、労働の対価として雇用主から労働者に支払われる金銭的報酬の総称で、最も包括的な用語です。
基本給、諸手当(住宅手当、通勤手当、家族手当等)、時間外手当、賞与、退職金など、あらゆる形態の報酬を含みます。所得税法上は給与所得として扱われ、源泉徴収票や給与明細書などの公式文書で使用されます。年収を表す際は年間給与総額となり、社会保険料や税金の計算基礎となります。労働基準法では賃金と同義で使用され、法的にも正式な用語です。
人事制度では給与体系給与規程として、報酬制度全体を指す際に用いられます。
給与の例文
- ( 1 ) 年間給与総額には、基本給、諸手当、賞与が全て含まれます。
- ( 2 ) 給与体系の見直しにより、成果主義的要素を強化しました。
- ( 3 ) 給与明細書を電子化し、ペーパーレス化を推進しています。
- ( 4 ) 同一労働同一給与の原則に基づき、処遇を改善しました。
- ( 5 ) 給与計算ソフトの導入により、事務作業が大幅に効率化されました。
- ( 6 ) 競合他社の給与水準を調査し、自社の位置づけを確認しています。
給与の会話例
給料とは?
給料とは、主に毎月定期的に支払われる基本的な賃金を指し、給与より狭い概念として使用される傾向があります。
一般的には基本給を中心とした月例賃金を意味し、月給とほぼ同じ意味で用いられることが多いです。給料日給料明細給料袋など、日常的な場面でよく使われ、親しみやすい表現です。ただし、厳密な定義は曖昧で、人によって賞与を含むか含まないかの解釈が異なる場合があります。
口語的な表現として定着しており、給料が安い給料を上げるなど、一般的な会話では給与よりも給料の方が自然に使われる傾向があります。
給料の例文
- ( 1 ) 今月の給料から新しい手当が追加されることになりました。
- ( 2 ) 給料日が土日の場合は、前営業日に振り込まれます。
- ( 3 ) 初任給料は、業界水準を考慮して設定されています。
- ( 4 ) 給料の遅配は、労働基準法違反となる重大な問題です。
- ( 5 ) 基本給料の昇給は、年1回の人事評価に基づいて決定されます。
- ( 6 ) 給料袋での支給から、銀行振込に完全移行しました。
給料の会話例
給与と給料の違いまとめ
給与と給料は、包含する範囲と使用場面において違いがあります。
給与は賞与や手当を含む全報酬を指す包括的・公式的な用語、給料は基本的な月例賃金を指す日常的な用語です。法的文書や正式な場面では給与、日常会話では給料が適切です。
人事労務管理では、この違いを理解して適切に使い分けることが重要です。
給与と給料の読み方
- 給与(ひらがな):きゅうよ
- 給与(ローマ字):kyuuyo
- 給料(ひらがな):きゅうりょう
- 給料(ローマ字):kyuuryou