【事業】と【企業】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

事業と企業の分かりやすい違い
事業と企業は、ビジネスに関する言葉ですが、指すものが違います。
事業は、お金を稼ぐための具体的な活動や仕事のことです。企業は、事業を行う会社という組織のことです。
例えば、トヨタという企業が、自動車製造事業を行っているというように、企業が事業を行うという関係になります。
事業とは?
事業とは、利益を目的として継続的に行われる経済活動や業務の総称で、具体的なビジネス活動を指します。
製造事業、販売事業、サービス事業など、商品やサービスを提供して対価を得る活動全般を含みます。一つの企業が複数の事業を展開することも多く、事業部制事業ポートフォリオといった経営用語でも使用されます。新規事業、主力事業、関連事業など、企業活動の内容や分野を表現する際に用いられ、事業計画、事業戦略といった形で経営の中核概念となります。
個人事業主のように、組織を伴わない個人の経済活動も事業と呼ばれ、企業活動より広い概念として使用されます。
事業の例文
- ( 1 ) 新規事業の立ち上げに向けて、市場調査を開始しました。
- ( 2 ) 主力事業の売上が全体の70%を占めており、事業の多角化が課題です。
- ( 3 ) 不採算事業からの撤退を決定し、経営資源を成長事業に集中します。
- ( 4 ) 事業承継問題は、多くの中小企業経営者が直面する課題です。
- ( 5 ) 各事業の収益性を分析し、事業ポートフォリオの最適化を図ります。
- ( 6 ) 個人事業主から法人成りして、事業拡大を目指します。
事業の会話例
企業とは?
企業とは、営利を目的として事業を営む組織体で、法人格を持つ会社組織を指すことが一般的です。
株式会社、合同会社、合資会社などの会社形態があり、継続的に事業活動を行う経済主体として機能します。企業は人(従業員)、モノ(設備・商品)、カネ(資本)、情報を組織化し、社会に価値を提供しながら利益を追求します。大企業、中小企業、ベンチャー企業など規模による分類や、製造業、サービス業などの業種分類があります。
企業は単なる利益追求組織ではなく、雇用創出、納税、CSR活動などを通じて社会的責任を果たす存在としても位置づけられています。
企業の例文
- ( 1 ) 優良企業との取引開始により、当社の信用力が向上しました。
- ( 2 ) 企業理念に基づいた経営を実践し、社会から信頼される企業を目指します。
- ( 3 ) M&Aにより、シナジー効果が期待できる企業を買収しました。
- ( 4 ) 企業価値向上のため、ガバナンス体制を強化しています。
- ( 5 ) 地域に根ざした企業として、地元雇用に貢献していきます。
- ( 6 ) グローバル企業として、世界各国で事業を展開しています。
企業の会話例
事業と企業の違いまとめ
事業と企業は、活動と組織という観点で明確に区別されます。
事業は経済活動そのもの、企業はその活動を行う組織体という基本的な違いがあります。企業は複数の事業を持つことができ、事業の集合体として機能します。
ビジネス文書では、この違いを理解して適切に使い分けることが、正確なコミュニケーションにつながります。
事業と企業の読み方
- 事業(ひらがな):じぎょう
- 事業(ローマ字):jigyou
- 企業(ひらがな):きぎょう
- 企業(ローマ字):kigyou