【取り交わし】と【締結】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

取り交わしと締結の分かりやすい違い
取り交わしと締結は、どちらも契約や約束に関する言葉ですが、形式の重さと使う場面が違います。取り交わしは書類を交換したり、約束を交わしたりする行為全般を指す柔らかい表現です。
締結は契約や条約を正式に結ぶことで、法的な効力を持つ重要な場面で使われる堅い言葉です。
取り交わしは交換する行為、締結は正式に結ぶことという違いがあります。
取り交わしとは?
取り交わしとは、契約書、覚書、約束事などを当事者間で交換する行為を指す言葉です。契約書の取り交わし、覚書の取り交わしのように使われ、双方が書類に署名して、それぞれが保管するために交換することを表現します。比較的柔らかい表現で、日常的なビジネスシーンでも使いやすい言葉です。
必ずしも法的拘束力の強い契約だけでなく、念書や申し合わせ事項など、様々なレベルの約束事に使用できます。口頭での約束を言葉を取り交わすと表現することもあります。
取り交わしは行為やプロセスに焦点を当てた表現で、取り交わしを行う、取り交わしが完了したのように、動作を表す文脈で使われます。相手との信頼関係を大切にする日本のビジネス文化に適した表現です。
取り交わしの例文
- ( 1 ) 本日、覚書の取り交わしを行い、基本合意に達しました。
- ( 2 ) 名刺の取り交わしから、良好なビジネス関係が始まりました。
- ( 3 ) 契約書の取り交わしは、来週の会議で行う予定です。
- ( 4 ) メールでの取り交わしだけでなく、書面での確認も必要です。
- ( 5 ) 誓約書の取り交わしにより、双方の責任が明確になりました。
- ( 6 ) 業務提携に関する文書の取り交わしが完了しました。
取り交わしの会話例
締結とは?
締結とは、契約、条約、協定などを正式に結ぶことを意味する法的・公式な表現です。契約を締結する、条約を締結するのように使われ、当事者間で法的拘束力を持つ合意が成立したことを表します。締結は重要な契約や国際条約など、正式で重大な合意に使われることが多く、単なる口約束や覚書レベルの約束には使いません。
企業間の重要な契約、労働協約、国家間の条約など、社会的影響の大きい合意に適した言葉です。締という字が示すように、しっかりと結ぶ、確定させるという意味が強く、一度締結されたものは簡単には変更できない重みがあります。
ニュースや公式文書でよく見かける表現で、ビジネスや法律の専門的な文脈で使用される格式高い言葉です。
締結の例文
- ( 1 ) 両社は昨日、正式に業務提携契約を締結しました。
- ( 2 ) 新しい労働協約の締結により、労働条件が改善されます。
- ( 3 ) 日本とA国は、経済連携協定を締結することで合意しました。
- ( 4 ) マンション購入の売買契約を締結し、新生活が始まります。
- ( 5 ) 大手企業との独占販売契約の締結に成功しました。
- ( 6 ) 平和条約の締結により、両国の関係は新たな段階に入りました。
締結の会話例
取り交わしと締結の違いまとめ
取り交わしと締結は、契約に関する行為を表しますが、形式性と重要度に違いがあります。取り交わしは書類を交換する行為に焦点を当てた柔らかい表現です。
締結は正式に契約を結ぶことを表す堅い表現で、法的効力を持つ重要な合意に使われます。取り交わしはプロセス、締結は結果を重視するという違いもあります。
日常的な約束なら取り交わし、重要な契約なら締結を使うのが適切です。
取り交わしと締結の読み方
- 取り交わし(ひらがな):とりかわし
- 取り交わし(ローマ字):torikawashi
- 締結(ひらがな):ていけつ
- 締結(ローマ字):teiketsu