【戦う】と【争う】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

戦うと争うの分かりやすい違い
戦うは、相手に勝つために全力で立ち向かうことです。試合で戦う、病気と戦うのように、スポーツや困難に立ち向かう場面で使い、必ずしも暴力的ではありません。
前向きなニュアンスもあります。争うは、何かを巡って対立し、競い合うことです。遺産を争う、口論で争うのように、利害関係や意見の対立から生じる競争や対立を表し、否定的なニュアンスが強いです。
戦うは勝利への挑戦、争うは利害の対立という違いがあります。
戦うとは?
戦うとは、勝利や目的達成のために、相手や困難に対して全力で立ち向かうことを意味します。物理的な戦闘だけでなく、スポーツの試合、病気との闘い、社会問題への取り組みなど、幅広い場面で使われる動詞です。
正々堂々と戦う、最後まで戦うなど、勇気や決意を表す肯定的な文脈で使われることが多く、挑戦や努力の精神を表現します。戦うことは必ずしも暴力的ではなく、平和的な競争や、自分自身との戦いも含みます。
現代では環境問題と戦う、差別と戦うなど、社会的な課題に取り組む意味でも使われ、正義や理想のために努力する姿勢を表現する言葉として、ポジティブな意味合いを持つことが多いです。
戦うの例文
- ( 1 ) チームのために最後まで戦います。
- ( 2 ) 病気と戦う人々を支援しています。
- ( 3 ) 正々堂々と戦いましょう。
- ( 4 ) 不正と戦う勇気が必要です。
- ( 5 ) 明日の試合で全力で戦います。
- ( 6 ) 自分の弱さと戦っています。
戦うの会話例
争うとは?
争うとは、何かを巡って他者と対立し、競い合うことを意味します。利益、権利、地位などを巡る競争や、意見の相違による口論など、対立関係から生じる行動を表します。戦うよりも利害関係が絡むことが多いのが特徴です。財産を争う、一位を争う、言い争うなど、具体的な対象や立場を巡る競争を表現する際に使われます。
争いは往々にして人間関係を悪化させ、否定的な結果をもたらすことが多いため、ネガティブなニュアンスを含みます。争いは何も生まないという言葉があるように、建設的でない対立を指すことが多く、避けるべきものとして捉えられがちです。
ただし、首位を争うのようなスポーツでの競争など、中立的な意味で使われることもあります。
争うの例文
- ( 1 ) 兄弟で遺産を争うことになりました。
- ( 2 ) つまらないことで争うのはやめましょう。
- ( 3 ) 一位を争う激しいレースでした。
- ( 4 ) 子供たちがおもちゃを争っています。
- ( 5 ) 意見が対立して言い争いになりました。
- ( 6 ) 限られた資源を争う状況です。
争うの会話例
戦うと争うの違いまとめ
戦うは勝利や目的達成のために全力で立ち向かうことで、スポーツや困難への挑戦など、前向きで建設的な場面でも使われます。勇気や努力を表す肯定的な言葉です。
争うは利害や意見の対立から生じる競い合いで、財産争いや口論など、人間関係を悪化させる否定的な場面で使われることが多いです。
簡単に言えば、戦うは挑戦する、争うは対立するという違いで、戦うの方が前向きなニュアンスを持ちます。
戦うと争うの読み方
- 戦う(ひらがな):たたかう
- 戦う(ローマ字):tatakau
- 争う(ひらがな):あらそう
- 争う(ローマ字):arasou