【主流煙】と【副流煙】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

主流煙と副流煙の分かりやすい違い
主流煙と副流煙は、タバコから出る煙の種類と、誰が吸うかによって区別されます。主流煙は喫煙者本人がフィルターを通して吸い込む煙です。
副流煙はタバコの先から出る煙で、周りの人が吸ってしまう煙です。副流煙はフィルターを通らないので、有害物質が多く含まれています。
主流煙は本人が吸う煙、副流煙は周りに広がる煙という大きな違いがあります。
主流煙とは?
主流煙とは、喫煙者がタバコを吸う際に、フィルターを通して直接肺に吸い込む煙のことです。タバコに火をつけて吸い込むときに発生し、喫煙者本人が意図的に体内に取り込む煙を指します。主流煙はフィルターを通過するため、ある程度有害物質が除去されますが、それでもニコチンやタール、一酸化炭素など多くの有害物質を含んでいます。
喫煙者の健康に直接的な悪影響を与え、肺がんや心臓病などの原因となります。温度は約600度程度で、副流煙と比べると低温です。
喫煙者が一回の喫煙で吸い込む主流煙の量は、タバコから発生する煙全体の約15〜30%程度と言われており、残りの多くは副流煙として周囲に拡散します。
主流煙の例文
- ( 1 ) 主流煙に含まれるニコチンが、喫煙者の依存症の原因となっています。
- ( 2 ) フィルターは主流煙の有害物質を完全には除去できません。
- ( 3 ) 主流煙を吸い込むことで、喫煙者の肺は徐々にダメージを受けます。
- ( 4 ) 電子タバコでも主流煙には有害物質が含まれている可能性があります。
- ( 5 ) 主流煙の温度は高温のため、口腔や喉頭にも悪影響を与えます。
- ( 6 ) 主流煙を長年吸い続けると、様々な病気のリスクが高まります。
主流煙の会話例
副流煙とは?
副流煙とは、火のついたタバコの先端から立ち上る煙のことで、喫煙者の周囲に広がって、近くにいる人が吸い込んでしまう煙です。フィルターを通らずに直接空気中に放出されるため、主流煙よりも有害物質の濃度が高いのが特徴です。副流煙は低温(約300〜400度)で不完全燃焼するため、ニコチンは主流煙の約3倍、タールは約3.4倍、一酸化炭素は約4.7倍も含まれているとされています。
これが受動喫煙の主な原因となり、非喫煙者の健康に深刻な影響を与えます。
副流煙は目に見えない微粒子も多く含み、換気の悪い場所では長時間滞留します。子供や妊婦、高齢者など、体の抵抗力が弱い人には特に危険で、受動喫煙による健康被害を防ぐため、分煙や禁煙の取り組みが進められています。
副流煙の例文
- ( 1 ) 副流煙による受動喫煙で、年間多くの人が健康被害を受けています。
- ( 2 ) レストランでの副流煙対策として、完全禁煙化が進んでいます。
- ( 3 ) 副流煙は主流煙よりも有害物質の濃度が高いことが分かっています。
- ( 4 ) 子供は副流煙に対する感受性が高く、特に注意が必要です。
- ( 5 ) 副流煙は衣服や髪の毛にも付着し、臭いの原因にもなります。
- ( 6 ) 妊婦が副流煙を吸うと、胎児に悪影響を与える可能性があります。
副流煙の会話例
主流煙と副流煙の違いまとめ
主流煙と副流煙は、発生源と有害性において大きな違いがあります。主流煙は喫煙者がフィルターを通して吸う煙で、本人の健康に影響します。副流煙はタバコの先から出る煙で、フィルターを通らないため有害物質の濃度が高く、周囲の人に受動喫煙の被害を与えます。
副流煙の方が有害物質が多いという事実は、分煙や禁煙の重要性を示しています。
喫煙者は主流煙と副流煙の両方を吸い、非喫煙者は副流煙のみを吸うことになります。
主流煙と副流煙の読み方
- 主流煙(ひらがな):しゅりゅうえん
- 主流煙(ローマ字):shuryuuenn
- 副流煙(ひらがな):ふくりゅうえん
- 副流煙(ローマ字):fukuryuuenn