【処方】と【投薬】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
処方と投薬の分かりやすい違い
処方と投薬は、どちらも薬に関する言葉ですが、段階と行為者が違います。
処方は医師が薬を決めることで、診察の結果、どんな薬が必要かを判断して処方箋を書く行為です。投薬は実際に薬を渡す・飲ませることで、薬局で薬を受け取ったり、看護師が患者に薬を飲ませたりする行為です。
例えば、医師が抗生物質を処方しますと言って処方箋を書き、薬局で投薬の説明をしますと言って薬を渡すという流れになります。
処方とは?
処方とは、医師が診察の結果、患者の病気や症状に応じて必要な薬を選び、その種類、量、飲み方などを決めることです。この内容を記載した処方箋を患者に渡し、患者はそれを薬局に持って行って薬を受け取ります。
処方は医師だけができる医療行為で、薬の専門知識が必要です。処方薬(医師の処方箋が必要な薬)と市販薬(処方箋なしで買える薬)という区別もあります。同じ症状でも、患者の年齢、体重、アレルギー、他の薬との飲み合わせなどを考慮して、一人一人に合った処方を行います。
最近ではリフィル処方箋という、一定期間なら繰り返し使える処方箋も登場しています。処方された薬は、医師の指示通りに正しく飲むことが大切です。自己判断で飲むのをやめたり、量を変えたりしてはいけません。
処方の例文
- ( 1 ) 医師が痛み止めを処方してくれました
- ( 2 ) この症状には抗生物質を処方します
- ( 3 ) 処方箋の有効期限は4日間です
- ( 4 ) 同じ薬を追加処方してもらいました
- ( 5 ) 処方された薬は、すべて飲み切ってください
- ( 6 ) お薬手帳に処方内容を記録しておきましょう
処方の会話例
投薬とは?
投薬とは、患者に薬を渡したり、実際に薬を飲ませたりする行為のことです。薬局で薬剤師が処方箋に基づいて薬を調剤し、患者に渡すことも投薬ですし、入院中に看護師が決められた時間に患者に薬を飲ませることも投薬です。
投薬には服薬指導が含まれ、薬の飲み方、飲む時間、副作用、保管方法などを説明します。特に高齢者や子供への投薬では、確実に薬を飲んでもらうための工夫が必要です。錠剤が飲めない人には粉薬や液体の薬を用意することもあります。
投薬記録は重要で、いつ、誰が、どの薬を、どれだけ投与したかを正確に記録します。在宅医療では、家族が投薬を手伝うこともあり、その場合は分かりやすい説明と管理方法の指導が欠かせません。
投薬の例文
- ( 1 ) 看護師が定時に投薬を行います
- ( 2 ) 投薬ミスを防ぐため、ダブルチェックをしています
- ( 3 ) 食後30分に投薬してください
- ( 4 ) 子供への投薬は、シロップにしました
- ( 5 ) 投薬指導を受けてから帰宅してください
- ( 6 ) 在宅での投薬管理について説明します
投薬の会話例
処方と投薬の違いまとめ
処方と投薬の最大の違いは、行為の内容と実施者です。処方は医師が薬を決める判断行為で、投薬は薬剤師や看護師が薬を提供する実施行為です。
診療の流れでは、医師が診察して処方を決め、処方箋を出します。その後、薬局や病院で投薬が行われ、患者は薬を受け取ります。処方は紙の上の指示、投薬は実際の薬の受け渡しと考えると分かりやすいでしょう。
患者の立場では、処方箋をもらうのが処方、薬を受け取って説明を聞くのが投薬です。どちらも安全で効果的な薬物治療には欠かせない重要なプロセスです。
処方と投薬の読み方
- 処方(ひらがな):しょほう
- 処方(ローマ字):shohou
- 投薬(ひらがな):とうやく
- 投薬(ローマ字):touyaku