【引退】と【卒業】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

引退と卒業の分かりやすい違い
引退は職業や競技などの活動から完全に身を引くことで、主にキャリアの終了を意味します。
卒業は学校の課程を修了することが本来の意味ですが、ある活動や状態から次の段階へ進むことも指します。
引退は終了・離脱、卒業は修了・発展という違いがあり、引退は後退的、卒業は前進的なニュアンスを持ちます。
引退とは?
引退とは、長年従事してきた職業、スポーツ、芸能活動などから完全に退くことを意味します。
「引」は退く、「退」も退くという意味を持ち、第一線から身を引くことを表します。定年による引退、スポーツ選手の現役引退、芸能人の引退など、キャリアの終焉を示す言葉として使われます。引退は通常、その分野での活動を完全に終了することを意味し、復帰の可能性は低いとされます。年齢、体力、成績などの理由から、これ以上続けることが困難または適切でないと判断した際の決断です。
人生の一つの区切りとして、新たな生活への転換点となることが多い重要な決定といえるでしょう。
引退の例文
- ( 1 ) 長年のプロ野球選手生活から引退を発表しました。
- ( 2 ) 定年を迎えて、会社を引退することになりました。
- ( 3 ) 怪我が原因で、現役引退を余儀なくされました。
- ( 4 ) 政界から引退して、執筆活動に専念します。
- ( 5 ) 引退後は、趣味の園芸を楽しんでいます。
- ( 6 ) 名優の引退公演に、多くのファンが詰めかけました。
引退の会話例
卒業とは?
卒業とは、本来は学校の全課程を修了して学校を去ることを意味しますが、転じて、ある活動や状態から離れて次の段階に進むことも指します。
「卒」は終える、「業」は学業という意味を持ちます。小学校の卒業、大学の卒業など教育機関での修了が基本的な意味ですが、「○○からの卒業」という形で、子供っぽさからの卒業、依存からの卒業など、成長や発展を伴う離脱を表現する際にも使われます。
卒業は修了証や学位の取得を伴い、次のステップへの準備が整ったことを示します。ポジティブな意味合いが強く、達成感や新たな始まりへの期待を含む表現といえます。
卒業の例文
- ( 1 ) 来年の春に大学を卒業する予定です。
- ( 2 ) やっと長い学生生活を卒業できます。
- ( 3 ) お酒の飲み過ぎから卒業しようと決意しました。
- ( 4 ) そろそろ一人暮らしを卒業して、結婚を考えています。
- ( 5 ) 卒業式では、感動で涙が止まりませんでした。
- ( 6 ) 反抗期を卒業して、親子関係が良好になりました。
卒業の会話例
引退と卒業の違いまとめ
引退と卒業は、どちらも何かから離れることを表しますが、その性質と含意が大きく異なります。
引退は活動の完全な終了で後退的、卒業は課程の修了で前進的な意味を持ちます。
引退は「もうできない」、卒業は「もう必要ない」というニュアンスの違いがあります。スポーツ選手は現役を引退し、学生は学校を卒業するという使い分けが基本です。
引退と卒業の読み方
- 引退(ひらがな):いんたい
- 引退(ローマ字):intai
- 卒業(ひらがな):そつぎょう
- 卒業(ローマ字):sotsugyou