【本書】と【原本】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

本書と原本の分かりやすい違い
本書と原本は、どちらも本に関する言葉ですが、指すものが異なります。
本書は今手にしているこの本、原本は複製の元になった最初の本です。
「本書」の内容を説明し、「原本」を参照するという使い分けをします。
本書とは?
本書とは、今読んでいる、または今扱っているこの本そのものを指す言葉です。著者が自分の書いた本について言及する時や、読者に対して現在の本の内容を説明する時に使われます。「この本」をより格式高く表現した言葉です。
「本書の目的」「本書では詳しく解説する」「本書の構成」など、現在の本について説明する時に使います。まえがきや本文中でよく見かける自己言及的な表現です。
教科書の説明、ビジネス書の案内、学術書の序文など、著者が読者に向けて自分の本について語る場面で使われる書き言葉です。
本書の例文
- ( 1 ) 本書の第3章で詳しく説明しています。
- ( 2 ) 本書は初心者にも分かりやすく書かれている。
- ( 3 ) 本書の目的は、基礎知識の習得です。
- ( 4 ) 詳細については本書の付録を参照してください。
- ( 5 ) 本書を通じて、新しい視点を提供したい。
- ( 6 ) 本書の内容に関する質問を受け付けます。
本書の会話例
「この本のどこに書いてある?」
「本書の5章に詳しく載ってるよ」
「参考文献は?」
「本書の巻末にリストがあります」
「もっと詳しく知りたい」
「本書では基礎のみ扱っています」
原本とは?
原本とは、複製、翻訳、改訂などの元となった最初の本や文書のことです。コピーや翻訳本に対して、オリジナルの本を指します。歴史的に重要な文書や、翻訳の底本となった本を指すことが多く、真正性や権威性を持つ存在です。
「原本を確認する」「原本からの翻訳」「原本は国宝に指定されている」など、オリジナルの重要性を強調する時に使います。学術研究や文化財の文脈でよく使われます。
古文書の研究、翻訳書の底本、契約書の正本など、オリジナルであることが重要な意味を持つ場面で使われる専門的な言葉です。
原本の例文
- ( 1 ) この翻訳の原本は英語で書かれている。
- ( 2 ) 原本は博物館に保管されています。
- ( 3 ) 契約書の原本を確認させてください。
- ( 4 ) 原本からの翻訳なので、信頼性が高い。
- ( 5 ) 江戸時代の原本が発見された。
- ( 6 ) コピーではなく原本を見たいです。
原本の会話例
「これは翻訳?」
「そう、原本はフランス語だよ」
「オリジナルはある?」
「原本は図書館にあるらしい」
「コピーでいい?」
「できれば原本を見たいな」
本書と原本の違いまとめ
本書は現在扱っている本、原本は複製の元となった最初の本を指します。
本書は自己言及的、原本は起源的・権威的な意味を持つ違いがあります。
著者は本書について説明し、研究者は原本を調査するという使い分けがあります。
本書と原本の読み方
- 本書(ひらがな):ほんしょ
- 本書(ローマ字):honnsho
- 原本(ひらがな):げんぽん
- 原本(ローマ字):gennponn