【不気味】と【無気味】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説
不気味と無気味の分かりやすい違い
不気味と無気味は同じ意味の言葉ですが、使われ方が違います。不気味は、なんとなく恐ろしい、気持ち悪いという意味で、現在最も一般的に使われる表記です。
不気味な笑い、不気味な雰囲気のように使います。無気味も同じ意味ですが、現在ではほとんど使われない古い表記です。昔の文学作品などで見かけることがありますが、日常では不気味を使うのが普通です。
現代では不気味を使い、無気味は使わないと覚えましょう。
不気味とは?
不気味は、なんとなく恐ろしく、薄気味悪い感じを表す形容動詞です。不は否定を表し、気味は感じや様子を意味します。はっきりとした理由はないが、漠然とした恐怖や嫌悪感を覚える状態を表現します。不気味な静けさ、不気味な人影、不気味な音のように、視覚、聴覚、雰囲気など様々な対象に使われます。
ホラー映画や怪談話でよく使われる表現で、説明できない恐怖感を効果的に伝えることができます。不気味は、明確な危険はないが警戒心を抱かせる状況を表現する際に重宝されます。
人間の本能的な恐怖心に訴えかける言葉として、日常会話から文学作品まで幅広く使用される、現代日本語の標準的な表現です。
不気味の例文
- ( 1 ) 夜中に不気味な物音がした。
- ( 2 ) 彼の不気味な笑顔が忘れられない。
- ( 3 ) 廃墟には不気味な雰囲気が漂っていた。
- ( 4 ) 不気味な沈黙が部屋を支配した。
- ( 5 ) 森の奥から不気味な声が聞こえてきた。
- ( 6 ) その絵には不気味な魅力がある。
不気味の会話例
無気味とは?
無気味は不気味と同じ意味を持つ異表記で、現代の文章では使用頻度が下がっています。無も否定を表す接頭語で、意味としては不気味と全く同じく、薄気味悪い、なんとなく恐ろしい感じを表します。明治から昭和初期にかけて無気味の表記も広く見られ、戦後の当用漢字音訓表(1948年)で「不」を「ブ」と読む用法が一時認められなかった時期に無気味の表記が広まり、1973年の改定で「不」を「ブ」と読む用法が再び認められた後、不気味の表記が戻ったとされています。
国語辞典の多くは無気味と不気味を対等な異表記として並記しており、無気味の使用を明確に推奨しない、と注記しているわけではありません。ただし現代では不気味の方が圧倒的に多く使われており、無気味はやや古めかしい印象を与えることがあります。
特別な理由(時代小説の雰囲気作りなど)がない限り、より一般的な不気味を使うのが無難です。現代の日本語では、不気味に比べて使用頻度が大きく下がった表記といえます。
無気味の例文
- ( 1 ) 彼の随筆には、昔ながらの無気味という表記がたびたび登場する。
- ( 2 ) 祖父の日記には「無気味な物音がした」と記されていた。
- ( 3 ) 戦前の小説を読むと、無気味という表記に出会うことがある。
- ( 4 ) 校正者は、この作品では時代背景に合わせて無気味の表記を残すことにした。
- ( 5 ) 古い辞書を引くと、無気味という見出しがそのまま載っている。
- ( 6 ) 祖母は今でも無気味という書き方に馴染みがあるという。
無気味の会話例
不気味と無気味の違いまとめ
不気味と無気味は同じ意味の異表記ですが、現代での使用頻度が大きく異なります。不気味は現代日本語で圧倒的に使われる表記として、あらゆる場面で使われています。一方無気味は、かつては広く使われていたものの、現在ではあまり見かけなくなった表記です。
新聞、教科書、一般書籍などでは不気味に統一される傾向が強く、無気味を見かける機会は限られています。日常の文章では不気味を使っておけば無難です。
無気味は辞書にも見出し語として残っており誤りではありませんが、現代では古めかしい印象を与えることがあります。言葉の意味は同じでも、現代では不気味が標準的な表記と覚えておけば間違いありません。
不気味と無気味の読み方
- 不気味(ひらがな):ぶきみ
- 不気味(ローマ字):bukimi
- 無気味(ひらがな):ぶきみ
- 無気味(ローマ字):bukimi