【指値注文】と【成行注文】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

指値注文と成行注文の分かりやすい違い
指値注文と成行注文は、株式取引の基本的な注文方法で、価格指定の有無が最大の違いです。
指値さしね注文は売買価格を指定する注文で、希望価格で取引できますが約定しない可能性があります。成行なりゆき注文は価格を指定せず、確実に約定しますが価格は市場次第です。
金融実務では、相場状況や投資目的に応じて使い分けることが重要で、適切な注文方法の選択が投資成果を左右します。
指値注文とは?
指値注文とは、売買する価格を具体的に指定して出す注文方法です。1000円で100株買いのように価格を明示し、その価格以下買いの場合または以上売りの場合でなければ約定しません。
メリットは想定した価格で取引でき、予算管理がしやすいことです。デメリットは、株価が指定価格に届かなければ約定せず、売買機会を逃す可能性があることです。
指値注文は、じっくり待って有利な価格で取引したい投資家や、リスク管理を重視する機関投資家がよく使う注文方法で、板情報を見ながら戦略的に価格を設定することが重要です。
指値注文の例文
- ( 1 ) 1000円の指値注文を出しましたが、999円までしか下がらず約定しませんでした。
- ( 2 ) 指値注文を小刻みに変更しながら、約定を狙っています。
- ( 3 ) 大引けまでに約定させたいので、指値を相場に近づけました。
- ( 4 ) 指値注文の価格設定には、過去の値動きを参考にしています。
- ( 5 ) 複数の指値注文を出して、段階的に買い下がる戦略です。
- ( 6 ) 指値と成行を使い分けて、効率的な売買を心がけています。
指値注文の会話例
成行注文とは?
成行注文とは、価格を指定せずに出す注文方法で、その時点の最良価格で即座に約定します。いくらでも良いから100株買いという注文で、売買の確実性を最優先する場合に使用します。
メリットは確実に約定することで、急いで売買したい時や、流動性の高い銘柄で数円の価格差を気にしない場合に適しています。デメリットは、予想外の価格で約定する可能性があることです。
特に売買が薄い銘柄では、成行注文により想定外の高値買いや安値売りになるリスクがあるため、板情報で売買状況を確認してから注文することが大切です。
成行注文の例文
- ( 1 ) 急騰したので、成行注文で利益確定しました。
- ( 2 ) 成行買い注文が殺到し、ストップ高まで上昇しました。
- ( 3 ) 朝一番の成行注文は、価格変動が大きいので注意が必要です。
- ( 4 ) 決算発表後は成行注文を避け、相場が落ち着くのを待ちます。
- ( 5 ) 成行注文の約定価格が予想以上に高く、反省しています。
- ( 6 ) 緊急時は成行注文で素早く手仕舞いすることが大切です。
成行注文の会話例
指値注文と成行注文の違いまとめ
指値注文と成行注文の使い分けは、投資戦略の基本です。指値注文は価格を重視し計画的な取引向き、成行注文は約定確実性を重視し機動的な取引向きです。
相場急変時は成行注文で素早く対応し、通常時は指値注文で有利な価格を狙うなど、状況に応じた使い分けが重要です。
実務では、大口取引は指値でマーケットインパクトを抑え、小口取引は成行で効率的に執行するなど、注文規模によっても使い分けます。
指値注文と成行注文の読み方
- 指値注文(ひらがな):さしねちゅうもん
- 指値注文(ローマ字):sashinechuumonn
- 成行注文(ひらがな):なりゆきちゅうもん
- 成行注文(ローマ字):nariyukichuumonn