【固定金利】と【フィックスドレート】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

固定金利とフィックスドレートの分かりやすい違い
固定金利は、お金を借りている間ずっと同じ金利が適用される仕組みで、日本でよく使われる言葉です。
フィックスドレートは、英語のFixed Rateから来た言葉で、固定金利とまったく同じ意味です。
どちらも借入期間中に金利が変わらないことを指していて、日本では固定金利、国際取引ではフィックスドレートと呼ばれます。
固定金利とは?
固定金利とは、融資実行時に決定した金利が、返済完了まで変更されない金利タイプのことです。市場金利が上昇しても下降しても、約定した金利が維持されるため、将来の返済額が確定し、資金計画が立てやすいメリットがあります。
企業の設備投資資金など、長期的な資金調達では固定金利が選択されることが多く、金利上昇リスクを回避できます。一方で、金利下降局面では高い金利を払い続けることになり、また一般的に変動金利より当初金利が高く設定されます。
固定金利型融資では、期限前返済に対してペナルティ違約金が設定されることが多く、これは金融機関が金利リスクを負っているためです。企業は固定金利と変動金利を適切に組み合わせることで、最適な資金調達を実現できます。
固定金利の例文
- ( 1 ) 10年固定金利で設備資金を調達し、返済計画の安定性を確保しました。
- ( 2 ) 固定金利は変動金利より高いですが、金利上昇リスクを回避できます。
- ( 3 ) 5年固定金利の融資を受け、その間の金利負担を確定させました。
- ( 4 ) 固定金利ローンの繰上返済には、違約金が発生する場合があります。
- ( 5 ) 金利見通しが不透明なため、固定金利での調達を増やしています。
- ( 6 ) 固定金利選択型なら、一定期間後に金利タイプを見直せます。
固定金利の会話例
フィックスドレートとは?
フィックスドレートとは、英語のFixed Rateをカタカナ表記したもので、固定金利と同じ意味を持ちます。国際金融市場では標準的な用語で、債券発行や長期融資契約などで広く使用されています。
フィックスドレートは、特に社債発行や国際的なプロジェクトファイナンスで重要な役割を果たします。「5年物フィックスドレート3.5%」のように、期間と金利を明示して取引されます。スワップ取引では、フィックスドレートと変動金利の交換も行われます。
グローバル金融市場では、フィックスドレートの水準は、その通貨の国債利回りやスワップレートを基準に決定されます。信用リスクに応じたスプレッドが上乗せされ、最終的な調達コストが決まります。
フィックスドレートの例文
- ( 1 ) ユーロ建てフィックスドレート債の発行を検討しています。
- ( 2 ) 7年物フィックスドレート2.8%で、長期資金を確保しました。
- ( 3 ) フィックスドレートとフローティングレートのスワップで、金利リスクをヘッジしています。
- ( 4 ) 各通貨のフィックスドレート水準を比較し、最適な調達通貨を選定しました。
- ( 5 ) フィックスドレートローンは、プロジェクトファイナンスに適しています。
- ( 6 ) マーケットのフィックスドレートカーブから、適切な調達期間を判断します。
フィックスドレートの会話例
固定金利とフィックスドレートの違いまとめ
固定金利とフィックスドレートは同じ固定型金利を指す言葉で、日本語と英語の違いです。
日本の金融機関では「固定金利」、国際金融市場や外資系では「フィックスドレート」という表現が一般的です。どちらも借入期間中に金利が変わらないという点で同じです。
ビジネスシーンでは、相手や状況に応じて適切に使い分けることで、円滑なコミュニケーションが可能になります。
固定金利とフィックスドレートの読み方
- 固定金利(ひらがな):こていきんり
- 固定金利(ローマ字):kotei kinri
- フィックスドレート(ひらがな):ふぃっくすどれーと
- フィックスドレート(ローマ字):fikkusudo reeto