【職安】と【ハローワーク】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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職安とハローワークの分かりやすい違い

職安とハローワークは、実は同じ機関を指す言葉ですが、使われ始めた時期と印象が異なります。職安は職業安定所の略称で昔から使われていた呼び方です。

ハローワークは1990年から導入された親しみやすい愛称で、現在は公式にこちらが使われています。ビジネスシーンでは、若い世代にはハローワーク、年配の方には職安という呼び方が通じやすい傾向があります。

どちらも求人紹介や雇用保険の手続きを行う重要な公的機関です。

職安とは?

職安とは、公共職業安定所の略称で、戦後から長年にわたって使用されてきた呼称です。1947年の職業安定法制定により設置され、国民に無料の職業紹介サービスを提供する機関として定着しました。高度経済成長期には、労働力の需給調整機関として重要な役割を果たしてきました。

職安という呼び方は、特に昭和世代には馴染み深く、現在でも日常会話で使用されることがあります。ただし、硬いイメージや古い印象を与えることから、1990年以降は公式にはハローワークという愛称が使用されるようになりました。それでも法的な正式名称は今も公共職業安定所です。

企業の人事担当者が年配の求職者と話す際には、職安という言葉の方が通じやすいことがあります。地域によっては今でも職安という呼び方が根強く残っており、世代間のコミュニケーションにおいて両方の呼称を理解しておくことが大切です。

職安の例文

  • ( 1 ) 父が定年退職後、職安で再就職先を探していると聞きました。
  • ( 2 ) 昔は職安に通って仕事を探したものですが、今は便利になりましたね。
  • ( 3 ) 職安時代から比べると、サービス内容が格段に向上していますね。
  • ( 4 ) 地元の高齢者の間では、今でも職安という呼び方が一般的です。
  • ( 5 ) 以前、職安で紹介された会社が、今の勤務先になりました。
  • ( 6 ) 職安という言葉を聞くと、昭和の就職活動を思い出します。

職安の会話例

おじいちゃんが職安に行くって言ってたけど、今もあるんですか。
職安は今はハローワークという名前になっていますが、同じ機関です。場所も変わっていないので、おじいちゃんには職安で通じますよ。
年配の応募者が職安からの紹介と言っていましたが、どういうことでしょうか。
ハローワークのことを昔の呼び方で職安と言っているだけです。正式にはハローワークからの紹介ということになります。
社内文書では職安とハローワーク、どちらを使うべきですか。
公式文書ではハローワークを使用してください。ただし、年配の社員との会話では職安の方が通じやすいこともあります。

ハローワークとは?

ハローワークとは、公共職業安定所の愛称として1990年に労働省(現厚生労働省)が公募により選定した名称です。Hello Workという英語表記で、仕事との出会いの場という意味を込めて、親しみやすく利用しやすいイメージを目指して導入されました。全国に500か所以上の拠点があります。

ハローワークは、求職者への職業紹介、雇用保険の給付手続き、職業訓練の斡旋など、雇用に関する総合的なサービスを無料で提供しています。企業にとっては、求人票の掲載や雇用関係の各種届出、助成金の申請窓口としても重要な役割を果たしています。オンラインサービスも充実してきています。

近年では、若年者向けのわかものハローワーク、子育て中の方向けのマザーズハローワークなど、対象者別の専門窓口も設置されています。企業の採用活動においても、地域密着型の人材確保や、公的機関としての信頼性を活かした採用ルートとして活用されています。

ハローワークの例文

  • ( 1 ) ハローワークで求人票を掲載したところ、多数の応募がありました。
  • ( 2 ) 雇用保険の手続きのため、ハローワークに行ってきます。
  • ( 3 ) ハローワーク主催の企業説明会に参加することになりました。
  • ( 4 ) ハローワークのオンラインサービスで、効率的に採用活動ができています。
  • ( 5 ) マザーズハローワークと連携して、女性の採用を強化しています。
  • ( 6 ) ハローワークの職業訓練制度を活用して、スキルアップを図る社員が増えています。

ハローワークの会話例

ハローワークで求人を出すメリットは何ですか。
無料で求人掲載ができ、地域密着型の人材確保が可能です。また、各種助成金の申請窓口にもなっているため、採用コスト削減にもつながります。
ハローワークの求人票作成で注意すべき点はありますか。
労働条件を明確に記載し、年齢や性別による差別的な表現は避ける必要があります。また、実際の労働条件と相違がないよう正確に記載することが重要です。
ハローワーク以外の採用ルートと併用すべきでしょうか。
ハローワークは幅広い層にアプローチできますが、専門職や若手人材の採用には民間の転職サイトも併用することで、より効果的な採用活動が可能になります。

職安とハローワークの違いまとめ

職安とハローワークは同一機関の異なる呼称であり、機能や役割に違いはありません。職安は旧来からの略称で、ハローワークは1990年から使用されている現在の公式愛称です。世代によって馴染みのある呼び方が異なるため、ビジネスシーンでは相手に応じて使い分けることが効果的です。

公的文書や正式な場面ではハローワーク、日常会話では相手の年代を考慮して選択するとよいでしょう。企業の人事担当者としては、両方の呼称を理解し、求職者や社内でのコミュニケーションを円滑に進めることが重要です。

機能は同じでも、呼び方一つで相手との距離感が変わることを認識しておくべきです。

職安とハローワークの読み方

  • 職安(ひらがな):しょくあん
  • 職安(ローマ字):shokuann
  • ハローワーク(ひらがな):はろーわーく
  • ハローワーク(ローマ字):haro-wa-ku
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