【値上がり】と【値上げ】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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値上がりと値上げの分かりやすい違い

値上がりと値上げは、どちらも値段が高くなることですが、理由が違います。値上がりは、市場の影響で自然に値段が上がることです。

値上げは、売る側が意図的に値段を上げることです。

値上がりは勝手に上がる、値上げはわざと上げるという違いがあります。

値上がりとは?

値上がりとは、市場の需給バランスや経済状況により、商品やサービスの価格が自然に上昇する現象を指します。原油価格の値上がり不動産の値上がり株式の値上がりのように、市場メカニズムによる価格変動を表現します。

売り手の意図とは関係なく、需要増加、供給不足、インフレーション、為替変動などの外部要因により発生します。投資の文脈では、資産価値の上昇という好ましい意味でも使われます。

企業にとっては、仕入れ価格の値上がりはコスト増要因となり、保有資産の値上がりは含み益となるなど、両面性を持つ現象です。

値上がりの例文

  • ( 1 ) 原材料の値上がりにより、製造コストが上昇しています。
  • ( 2 ) 円安による輸入品の値上がりが、家計を圧迫しています。
  • ( 3 ) 土地の値上がりを見込んで、不動産投資を行いました。
  • ( 4 ) ガソリンの値上がりが、物流コストに影響しています。
  • ( 5 ) 保有株式の値上がりで、含み益が拡大しました。
  • ( 6 ) 季節要因による野菜の値上がりは、一時的なものです。

値上がりの会話例

原材料が値上がりしていますが、どう対応しますか?
コスト吸収努力をしつつ、値上げも検討せざるを得ません。
値上がりと値上げの違いは何ですか?
値上がりは市場要因、値上げは企業の判断です。
値上げのタイミングはいつが良いでしょうか?
新年度や商品リニューアル時が受け入れられやすいです。

値上げとは?

値上げとは、企業や店舗が意図的に商品・サービスの価格を引き上げる経営行為を指します。4月から10%値上げします運賃を値上げするのように、売り手の判断による能動的な価格改定を表現します。

原材料費の高騰、人件費の上昇、品質向上、利益確保などを理由に実施されます。値上げの際は、顧客への事前告知、理由の説明、タイミングの検討が重要です。

安易な値上げは顧客離れを招くリスクがあるため、慎重な判断が求められます。一方で、適正価格への是正により、持続可能なビジネスモデルの構築にもつながります。

値上げの例文

  • ( 1 ) 来月から全商品を5%値上げさせていただきます。
  • ( 2 ) 値上げの理由を丁寧に説明し、顧客の理解を得ました。
  • ( 3 ) 競合他社の値上げに追随せず、価格を据え置きました。
  • ( 4 ) 10年ぶりの値上げでしたが、品質向上も同時に実現しました。
  • ( 5 ) 段階的な値上げにより、顧客への影響を最小限に抑えました。
  • ( 6 ) 値上げ後も販売数量が維持でき、増収となりました。

値上げの会話例

いつから値上げされるのですか?
申し訳ございません。原材料の値上がりを受け、来月から値上げします。
値上げ幅はどの程度ですか?
約10%の値上げとなりますが、品質は向上させます。
値上がりが続けば、さらなる値上げもありますか?
極力避けたいですが、状況により検討する可能性はあります。

値上がりと値上げの違いまとめ

値上がりと値上げは、価格上昇の原因と主体性において明確に異なります。値上がりは市場原理による受動的現象、値上げは経営判断による能動的行為という違いがあります。

ビジネスでは、値上がりへの対応策と、値上げの実施判断の両方が重要です。

適切な使い分けにより、価格変動の性質を正確に伝えることができます。

値上がりと値上げの読み方

  • 値上がり(ひらがな):ねあがり
  • 値上がり(ローマ字):neagari
  • 値上げ(ひらがな):ねあげ
  • 値上げ(ローマ字):neage
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