【従事】と【勤務】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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従事と勤務の分かりやすい違い

従事と勤務は、どちらも仕事に関わることを表しますが、視点と使用場面が異なります。

従事は何の仕事をしているかという業務内容に焦点を当て、フリーランスや自営業も含む幅広い働き方を表現できます。

勤務はどこで・どのように働いているかという雇用関係と労働条件に焦点を当てた表現です。

従事とは?

従事とは、特定の仕事や業務に携わり、それに専念することを意味します。研究開発に従事する、営業活動に従事するのように、具体的な業務内容と組み合わせて使用されます。雇用形態に関わらず、その仕事に取り組んでいることを表現できます。

正社員、契約社員、派遣社員、フリーランス、自営業など、あらゆる立場の人が使える表現です。職務経歴書や履歴書では〜に従事という形で、これまでの業務経験を説明する際によく使われます。

専門性や経験を強調したい場合に効果的です。プロジェクトベースの仕事や、複数の業務を兼任している場合にも適した表現で、業務の本質的な内容を伝えることができます。

従事の例文

  • ( 1 ) 5年間、新製品開発に従事してきました。
  • ( 2 ) 現在、海外事業の立ち上げに従事しています。
  • ( 3 ) データ分析業務に従事する専門チームを編成しました。
  • ( 4 ) 品質管理に従事する社員の研修を実施します。
  • ( 5 ) 複数のプロジェクトに同時に従事しています。
  • ( 6 ) AIを活用した業務改善に従事する部署が新設されました。

従事の会話例

どのような業務に従事されていますか?
マーケティング戦略の立案と実行に従事しています。特にデジタルマーケティングが専門です。
従事年数はどのくらいですか?
この分野に従事して8年になります。前職での経験も含めると15年以上です。
複数の業務に従事することは可能ですか?
もちろん可能です。実際、多くの社員が複数のプロジェクトに従事しています。優先順位の調整が重要です。

勤務とは?

勤務とは、雇用契約に基づいて特定の組織で働くことを指します。〇〇会社に勤務する、本社勤務、シフト勤務など、働く場所や形態と密接に関連した表現です。勤務時間、勤務地、勤務形態など、労働条件を表す際に使用されます。

基本的に雇用関係がある場合に使用され、フリーランスや自営業では使いません。勤務表、勤務評定、勤務態度など、組織における労務管理と深く結びついた言葉です。

出勤・退勤という日々の労働サイクルも含意します。勤務するは所属や雇用関係を明確に示すため、対外的な自己紹介や公式文書でよく使われます。安定した雇用関係を表現する際に適した言葉です。

勤務の例文

  • ( 1 ) 東京本社に勤務して10年になります。
  • ( 2 ) 来月から大阪支社勤務となります。
  • ( 3 ) フレックスタイム制で勤務しています。
  • ( 4 ) 現在、客先に常駐勤務しています。
  • ( 5 ) 週3日の在宅勤務を導入しました。
  • ( 6 ) 24時間体制のシフト勤務を行っています。

勤務の会話例

勤務地の希望は出せますか?
はい、定期的な人事面談で希望を伝えることができます。ただし、必ず希望通りになるとは限りません。
勤務時間を変更したいのですが。
上司と相談の上、人事部に申請してください。育児や介護の場合は、時短勤務制度も利用できます。
リモート勤務は可能ですか?
職種によりますが、週2〜3日のリモート勤務が可能です。詳細は勤務規程をご確認ください。

従事と勤務の違いまとめ

従事と勤務は、仕事との関わり方を異なる角度から表現する言葉です。従事は業務内容や専門性を強調し、勤務は雇用関係や労働条件を明確にします。

履歴書ではA社に勤務し、マーケティング業務に従事のように併用することも多いです。

状況に応じて適切に使い分けることで、より正確で professional な表現が可能になります。

従事と勤務の読み方

  • 従事(ひらがな):じゅうじ
  • 従事(ローマ字):juuji
  • 勤務(ひらがな):きんむ
  • 勤務(ローマ字):kinnmu
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