【当時】と【当初】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

当時と当初の分かりやすい違い
当時と当初は、どちらも時期を表す言葉ですが、指す時期が違います。
当時は「学生だった当時」のように、過去のある時期全体を指します。当初は「当初の予定」のように、物事が始まった最初の時期だけを指します。
当時は過去の「その頃」、当初は「最初の頃」という違いがあり、当初の方が期間が限定的です。
当時とは?
当時とは、過去のある特定の時期や時代を指す言葉です。「あの当時」「戦争当時」「学生当時」のように、現在から振り返って、過去のある期間全体を表現する際に使われます。思い出話や歴史的な出来事を語る際によく登場します。
当時は比較的長い期間を指すことが多く、その時代の状況や雰囲気、社会情勢なども含めて表現できます。「当時はそれが普通だった」「当時の人々は」のように、現在との違いを強調する文脈でもよく使われます。
個人的な経験から歴史的な出来事まで、幅広い場面で使える便利な表現です。年配の方が昔話をする際や、歴史の授業、ドキュメンタリー番組などでも頻繁に耳にする言葉です。
当時の例文
- ( 1 ) 私が入社した当時は、まだパソコンも普及していませんでした。
- ( 2 ) 当時の写真を見ると、懐かしい気持ちになります。
- ( 3 ) バブル当時の日本経済は、今とは全く違っていました。
- ( 4 ) 彼が学生だった当時、アルバイトで生活費を稼いでいました。
- ( 5 ) 当時はそれが最新技術だったが、今では時代遅れです。
- ( 6 ) 事故当時の状況を詳しく教えてください。
当時の会話例
当初とは?
当初とは、物事が始まった最初の段階や時期を指す言葉です。「当初の計画」「当初の予定」「当初から」のように、プロジェクトや計画、出来事などの開始時点やその直後の期間を表現します。
特に計画や予定が後に変更された場合に、最初はどうだったかを説明する際によく使われます。「当初は3人だったが、後に5人に増えた」のように、変化や推移を表現する文脈で効果的です。ビジネスシーンでも頻繁に使用されます。
当初は比較的短い期間を指すことが多く、「最初のうち」「始めの頃」という限定的な意味合いがあります。物事の経過や変遷を説明する際に、起点を明確にする重要な役割を果たす言葉です。
当初の例文
- ( 1 ) 当初の予算は100万円でしたが、最終的に150万円かかりました。
- ( 2 ) このプロジェクトは当初、3ヶ月で完了する予定でした。
- ( 3 ) 当初は反対していた人も、今では賛成に回っています。
- ( 4 ) レストランは当初、10席しかありませんでしたが、今は50席あります。
- ( 5 ) 当初の目的から大きく外れてしまったので、軌道修正が必要です。
- ( 6 ) 当初から彼女の才能に気づいていた人は少なかった。
当初の会話例
当時と当初の違いまとめ
当時と当初は、時期の指し方に明確な違いがあります。当時は過去の特定の時期や時代全体を指し、その頃の状況を包括的に表現します。
当初は物事の始まりの時期に限定され、スタート地点やその直後を指します。当時は「その頃全般」、当初は「最初だけ」という時間的な範囲の違いがあります。
昔話なら当時、計画の変更を説明するなら当初を使うのが適切です。
当時と当初の読み方
- 当時(ひらがな):とうじ
- 当時(ローマ字):touji
- 当初(ひらがな):とうしょ
- 当初(ローマ字):tousho