【手間】と【面倒】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

手間と面倒の分かりやすい違い
手間と面倒は、どちらも労力に関する言葉ですが、視点と感情の有無が違います。
手間は「料理に手間がかかる」のように、必要な時間や労力を客観的に表します。面倒は「料理するのが面倒」のように、煩わしくてやりたくないという感情を表します。
手間は「労力の量」、面倒は「嫌な気持ち」という違いがあります。
手間とは?
手間とは、何かを行うために必要な時間、労力、工程のことを客観的に表す言葉です。「手間がかかる」「手間を省く」「手間暇かけて作る」など、作業の大変さや丁寧さを表現する際に使われます。
手間は必ずしもネガティブな意味ではなく、「手間をかけた料理」のように、丁寧に時間をかけて作ったことを評価する文脈でも使われます。職人が手間暇かけて作った作品は、その労力が価値として認められることが多いです。
ビジネスでは効率化のために「手間を削減する」ことが重視されますが、一方で品質向上のために「あえて手間をかける」こともあります。手間は作業の量や複雑さを表す中立的な表現として、幅広く使用されています。
手間の例文
- ( 1 ) この料理は手間がかかりますが、その分美味しくできます。
- ( 2 ) 手作業は手間がかかるけど、品質は機械より優れています。
- ( 3 ) 申請の手間を省くため、オンライン化を進めています。
- ( 4 ) 手間暇かけて育てた野菜は、味が違います。
- ( 5 ) 少し手間はかかりますが、やり方を説明しますね。
- ( 6 ) 手間を惜しまず丁寧に仕上げた作品です。
手間の会話例
面倒とは?
面倒とは、わずらわしい、やっかいな、やりたくないという否定的な感情を含む言葉です。「面倒くさい」「面倒な仕事」「面倒を見る」など、心理的な負担や億劫な気持ちを表現する際に使われます。
面倒は主観的な感覚で、同じ作業でも人によって面倒と感じるかどうかは異なります。簡単な作業でも気が進まなければ面倒と感じ、複雑な作業でも楽しければ面倒とは感じません。「面倒見がいい」という表現では、世話をすることを苦にしない良い性格を表します。
日常会話では「めんどくさい」という形でよく使われ、現代では「めんどい」と省略されることもあります。面倒という感情は誰もが持つ自然な感情ですが、それを乗り越えることで成長や達成感を得ることができます。
面倒の例文
- ( 1 ) 毎日の掃除が面倒で、つい後回しにしてしまいます。
- ( 2 ) 面倒な書類作成は、できれば避けたいです。
- ( 3 ) 雨の日の買い物は面倒なので、ネットで注文しました。
- ( 4 ) 人間関係が面倒で、一人でいる方が楽です。
- ( 5 ) 面倒くさがりな性格を直したいと思っています。
- ( 6 ) 説明するのも面倒なくらい複雑な話です。
面倒の会話例
手間と面倒の違いまとめ
手間と面倒は、労力に対する捉え方に大きな違いがあります。手間は作業に必要な時間や労力を客観的に表し、価値として認められることもあります。
面倒は煩わしい、やりたくないという主観的な感情を表し、常にネガティブな意味を持ちます。手間は「事実」、面倒は「感情」という違いがあります。
同じ作業でも「手間がかかるが価値がある」と「面倒でやりたくない」では、捉え方が正反対になります。
手間と面倒の読み方
- 手間(ひらがな):てま
- 手間(ローマ字):tema
- 面倒(ひらがな):めんどう
- 面倒(ローマ字):menndou