【鳴る】と【響く】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

鳴ると響くの分かりやすい違い
鳴るは、物が音を出すことを表します。「電話が鳴る」「鐘が鳴る」「お腹が鳴る」のように、音の発生源から音が出ることに焦点を当てた表現です。
響くは、音が空間に広がって伝わることを表します。「声が響く」「音楽が響く」のように、音が周囲に広がり、余韻を残す様子を表現します。また「心に響く」のような比喩的な使い方もあります。
鳴るは音の発生、響くは音の伝播という違いがあります。
鳴るとは?
鳴るとは、物体が振動したり、何かの作用によって音を発することを表す動詞です。楽器、機械、自然現象など、様々なものが音を出す際に使われます。音の発生そのものに焦点を当てた表現で、音がどのように伝わるかは問いません。
「ベルが鳴る」「雷が鳴る」「耳鳴りがする」など、日常生活で頻繁に使われる基本的な動詞です。音の大小や質は問わず、とにかく音が出ることを表します。また「お腹が鳴る」のように、体から出る音にも使われます。
鳴るという動詞は、音の発生源が明確な場合に使われることが多く、何が音を出しているのかが重要です。自動詞として使われ、音を出す主体が主語になります。
鳴るの例文
- ( 1 ) 目覚まし時計が鳴りました。
- ( 2 ) 電話が鳴っているよ。
- ( 3 ) 雷が激しく鳴っています。
- ( 4 ) お腹が鳴って恥ずかしい。
- ( 5 ) チャイムが鳴ったら入ってください。
- ( 6 ) 警報が鳴り続けています。
鳴るの会話例
響くとは?
響くとは、音が空間に広がり、反射したり共鳴したりして伝わることを表す動詞です。音の発生よりも、音がどのように空間を満たし、どのような効果を生むかに焦点を当てています。音の質や空間との相互作用が重要な要素となります。
「山に声が響く」「ホールに音楽が響く」など、音が空間的な広がりを持つ様子を表現します。また「心に響く言葉」「胸に響く」のように、感動や印象深さを表す比喩的な使い方も一般的です。物理的な音だけでなく、精神的な影響も表現できます。
響くは、音の美しさや力強さ、余韻などを含んだ表現で、単に音が出るだけでなく、その音が持つ効果や影響力を示します。良い音響効果や感動的な体験を表現する際によく使われます。
響くの例文
- ( 1 ) 大きな声が体育館に響きました。
- ( 2 ) 美しい歌声が会場に響いています。
- ( 3 ) 彼の言葉が心に響きました。
- ( 4 ) 山びこが響いてきた。
- ( 5 ) 拍手が響き渡りました。
- ( 6 ) 静かな部屋に足音が響く。
響くの会話例
鳴ると響くの違いまとめ
鳴るは音が発生することに焦点を当て、音源から音が出ることを表します。何が音を出しているかが重要で、音の発生そのものを示します。
響くは音が空間に広がって伝わることに焦点を当て、音の伝播や余韻、効果を表します。比喩的に心への影響も表現できます。
簡単に言えば、鳴るは「音が出る」、響くは「音が広がる」という違いで、音の段階が異なります。
鳴ると響くの読み方
- 鳴る(ひらがな):なる
- 鳴る(ローマ字):naru
- 響く(ひらがな):ひびく
- 響く(ローマ字):hibiku