【図書館司書】と【司書教諭】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

図書館司書と司書教諭の分かりやすい違い
図書館司書と司書教諭は、どちらも本や図書館に関わる仕事ですが、働く場所と役割が異なります。
図書館司書は公共図書館や大学図書館で、本の管理や利用者へのサービスを専門に行う職員です。
一方、司書教諭は学校の先生でありながら、学校図書館の運営も担当する、教育と図書館業務の両方を行う職員です。
図書館司書とは?
図書館司書とは、公共図書館、大学図書館、専門図書館などで、資料の収集・整理・保存・提供を行う専門職です。司書資格(国家資格)を持ち、利用者への資料案内(レファレンスサービス)、蔵書管理、企画展示、読書推進活動などを担当します。情報のプロフェッショナルとして、地域の知的基盤を支えます。
司書になるには、大学で司書課程を修了するか、司書講習を受講して資格を取得します。公共図書館では地方公務員として、大学図書館では大学職員として勤務することが多いです。最近はデジタル化への対応も重要な業務となっています。
キャリアパスとしては、一般司書から主任司書、管理職へと昇進する道があります。専門性を高めて、児童サービス、地域資料、ビジネス支援など特定分野のエキスパートになることも可能です。生涯学習社会において重要性が増している職業です。
図書館司書の例文
- ( 1 ) 図書館司書として、レファレンスサービスで利用者の調べ物をサポートしています。
- ( 2 ) 大学図書館の司書として、学術情報の収集と提供に専門性を発揮しています。
- ( 3 ) 児童サービス担当の司書として、子どもたちに読書の楽しさを伝えています。
- ( 4 ) デジタルアーカイブ担当司書として、地域資料の電子化を進めています。
- ( 5 ) 図書館司書として20年、地域の知の拠点づくりに貢献してきました。
- ( 6 ) ビジネス支援担当司書として、起業や就職の情報提供に力を入れています。
図書館司書の会話例
司書教諭とは?
司書教諭とは、小中高等学校で教諭として授業を行いながら、学校図書館の運営・管理も担当する教育職員です。教員免許と司書教諭資格の両方が必要で、12学級以上の学校には配置が義務付けられています。児童生徒の読書活動推進と学習支援が主な役割です。
通常の教科指導に加えて、図書館を活用した授業の企画、読書指導、図書委員会の指導、蔵書選定などを行います。学校図書館を「学習センター」「情報センター」として機能させ、子どもたちの学力向上と豊かな心の育成に貢献します。
司書教諭は専任ではなく、教員としての業務と兼務することがほとんどです。そのため、時間的制約がある中で効率的な図書館運営が求められます。最近は学校司書との連携も重要になっており、チームで学校図書館を活性化させる取り組みが進んでいます。
司書教諭の例文
- ( 1 ) 司書教諭として、国語の授業と学校図書館の運営を両立させています。
- ( 2 ) 読書活動推進の司書教諭として、全校読書や読書週間の企画を担当しています。
- ( 3 ) 司書教諭の資格を活かし、図書館を使った調べ学習の指導に力を入れています。
- ( 4 ) 学校司書と連携しながら、司書教諭として蔵書の充実に努めています。
- ( 5 ) 司書教諭として、図書委員会の生徒たちと一緒に図書館を盛り上げています。
- ( 6 ) 小学校の司書教諭として、絵本の読み聞かせも大切な仕事の一つです。
司書教諭の会話例
図書館司書と司書教諭の違いまとめ
図書館司書と司書教諭は、図書館業務を行う点では共通しますが、職務内容と働く環境が大きく異なります。
図書館司書は図書館業務に専念できる専門職、司書教諭は教育と図書館業務を両立する教育職です。
どちらも本と人をつなぐ重要な仕事ですが、図書館のプロを目指すか、教育現場で図書館を活用した指導を行うか、自分の志向に合わせて選択することが大切です。
図書館司書と司書教諭の読み方
- 図書館司書(ひらがな):としょかんししょ
- 図書館司書(ローマ字):toshokannshisho
- 司書教諭(ひらがな):ししょきょうゆ
- 司書教諭(ローマ字):shisho kyouyu