【教員】と【教職員】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

教員と教職員の分かりやすい違い
教員と教職員は、どちらも学校で働く人ですが、含まれる職種の範囲が違います。
教員は、先生として授業を教える人のことです。教職員は、教員だけでなく、事務の人や用務員さんなど、学校で働くすべての人を含みます。
教員は先生、教職員は学校で働く人全員と覚えると分かりやすいでしょう。
教員とは?
教員とは、学校教育法に基づき、児童・生徒・学生に対して直接教育を行う専門職を指します。教諭、助教諭、講師、助手などが含まれ、教員免許状を保有して授業や生徒指導を行います。小中高校では担任や教科担当、大学では教授・准教授・講師などが該当します。
教員の主な業務は授業、教材研究、生徒指導、部活動指導、校務分掌などです。教育公務員として、または私立学校の教員として勤務し、専門性と教育への使命感が求められます。近年は働き方改革が課題となっています。
採用は教員採用試験や大学での公募により行われ、研修や研究により専門性を高めることが期待されます。社会の変化に対応した教育力が求められる重要な職業です。
教員の例文
- ( 1 ) 新任教員研修で、授業づくりの基本を学びました。
- ( 2 ) 教員免許更新制度の廃止により、研修体系が変わります。
- ( 3 ) 教員不足解消のため、特別免許状制度を活用しています。
- ( 4 ) 教員の働き方改革として、部活動の地域移行を進めています。
- ( 5 ) 優秀な教員を表彰する制度を創設しました。
- ( 6 ) 教員採用試験の倍率低下が、全国的な課題となっています。
教員の会話例
教職員とは?
教職員とは、教員と職員を合わせた、教育機関で働くすべての職員の総称です。教員(教諭、講師等)に加え、事務職員、技術職員、用務員、給食調理員、図書館司書、養護教諭、スクールカウンセラーなど、学校運営に関わる全ての職種が含まれます。
教職員は協力して学校運営にあたり、それぞれの専門性を活かして教育環境を支えます。事務職員は総務・経理、技術職員は施設管理、養護教諭は保健管理など、多様な役割を担います。チームとしての連携が重要です。
学校という組織は教職員全体で成り立っており、教員だけでなく、すべての職員が児童生徒の成長を支援しています。チーム学校の理念のもと、教職員協働が推進されています。
教職員の例文
- ( 1 ) 全教職員を対象とした情報セキュリティ研修を実施します。
- ( 2 ) 教職員の健康管理のため、ストレスチェックを導入しました。
- ( 3 ) 教職員用の駐車場を整備し、通勤環境を改善しました。
- ( 4 ) 教職員会議で、学校運営方針を共有しています。
- ( 5 ) 教職員の連携強化により、いじめ対応が迅速化しました。
- ( 6 ) 教職員組合と労働条件について協議を行いました。
教職員の会話例
教員と教職員の違いまとめ
教員と教職員の最大の違いは、含まれる職種の範囲です。教員は教育を直接担当する職員のみ、教職員は学校で働く全職員を指します。
文書や会議で使い分けが重要で、教員のみが対象なら教員、全職員が対象なら教職員を使用します。給与や福利厚生の説明では、この区別が特に重要です。
学校運営では両者の協力が不可欠で、それぞれの専門性を理解した適切な用語使用が求められます。
教員と教職員の読み方
- 教員(ひらがな):きょういん
- 教員(ローマ字):kyouinn
- 教職員(ひらがな):きょうしょくいん
- 教職員(ローマ字):kyoushokuinn