【言及】と【追求】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

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言及と追求の分かりやすい違い

言及は、話の中で特定の事柄に触れたり、述べたりすることを意味します。「その件については後で言及します」のように、話題として取り上げる時に使います。

追求は、物事を深く追い求めたり、徹底的に調べたりすることです。「真実を追求する」「責任を追求する」のように、答えや結果を得るまで粘り強く求め続ける時に使います。

言及は「触れる」程度の軽い行為、追求は「深く掘り下げる」強い行為という違いがあります。

言及とは?

言及とは、話や文章の中で、ある特定の事柄について触れたり述べたりすることを意味します。「言」は言う、「及」は及ぶという意味で、話が特定の話題に及ぶことを表します。

会議での発言、スピーチ、論文、記事などで、特定のテーマや人物、出来事について触れる際に使われます。深く掘り下げる必要はなく、簡単に触れるだけでも言及と言えます。ニュースで「首相が経済政策に言及した」というような使い方が一般的です。

フォーマルな場面で使われることが多く、日常会話では「触れる」「話す」などで代用されることもあります。中立的な表現で、肯定的にも否定的にも使える便利な言葉です。

言及の例文

  • ( 1 ) 会議で新プロジェクトについて言及がありました。
  • ( 2 ) 彼は講演の中で環境問題に言及しました。
  • ( 3 ) 報告書では予算削減には言及していません。
  • ( 4 ) 記者会見で、その疑惑について言及を避けました。
  • ( 5 ) 論文の中で先行研究に言及する必要があります。
  • ( 6 ) 社長は今後の経営方針について簡単に言及しました。

言及の会話例

昨日の会議で私の提案に言及してくれた?
うん、部長が君のアイデアについて言及していたよ。
ニュースで新しい政策に言及していたけど、詳しく知ってる?
少し言及があっただけで、詳細はまだ発表されていないみたい。
彼、私との約束について何か言及した?
残念ながら、その件については言及がなかったよ。

追求とは?

追求とは、目的や真実、理想などを手に入れるために、粘り強く追い求めることを意味します。「追」は追いかける、「求」は求めるという意味で、あきらめずに求め続ける姿勢を表します。

学問での真理追求、芸術での美の追求、ビジネスでの利益追求など、様々な分野で使われます。また、「責任追求」のように、誰かの過失や責任を厳しく問いただす意味でも使われ、この場合は追及と書くこともあります。

単に求めるだけでなく、困難があってもあきらめない、徹底的に調べる、最後まで諦めないという強い意志が込められています。目標達成への執念や、真実を明らかにしようとする強い姿勢を表現する言葉です。

追求の例文

  • ( 1 ) 科学者として真実を追求し続けています。
  • ( 2 ) 警察は事件の真相を追求しています。
  • ( 3 ) 彼女は生涯を通じて芸術の美を追求しました。
  • ( 4 ) 不正があった場合は、徹底的に責任を追求します。
  • ( 5 ) より良い製品を追求して、研究開発を続けています。
  • ( 6 ) 幸福を追求することは、人間の基本的な権利です。

追求の会話例

なぜこんな問題が起きたのか、原因を追求しないと。
そうだね、根本原因を追求して再発防止策を考えよう。
彼はいつも完璧を追求しすぎて疲れちゃうんだ。
理想を追求するのもいいけど、ほどほどにしないとね。
この事故の責任を追求する必要があるよね。
まずは事実関係を整理して、責任の所在を追求しよう。

言及と追求の違いまとめ

言及は話や文章で特定の事柄に触れることで、「その問題に言及する」のように、話題として軽く取り上げる程度の意味です。深さは問いません。

追求は物事を徹底的に追い求めることで、「真実を追求する」のように、答えを得るまで粘り強く調べ続ける強い行動を表します。深く掘り下げることが前提です。

つまり、言及は「話題にする」という表面的な行為、追求は「とことん調べる」という徹底的な行為で、追求の方がはるかに強い意味を持ちます。

言及と追求の読み方

  • 言及(ひらがな):げんきゅう
  • 言及(ローマ字):gennkyuu
  • 追求(ひらがな):ついきゅう
  • 追求(ローマ字):tsuikyuu
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