【ゆったり】と【ゆっくり】の違いとは？例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

ゆったりとゆっくりの分かりやすい違い

ゆったりは空間的・精神的な余裕やくつろぎを表し、のんびりとした雰囲気や状態を示します。ゆっくりは時間的な速度が遅いことを表し、動作や進行のペースを示します。ゆったりは状態・雰囲気、ゆっくりは速度・ペースという違いがあり、前者は空間的・心理的、後者は時間的な概念です。

ゆったりとは？

ゆったりとは、空間的・精神的な余裕があり、くつろいでいる様子を表す副詞・形容動詞です。「ゆったりとした服」のように物理的な余裕を表したり、「ゆったりとした気分」のように心理的なくつろぎを表したりします。空間に余裕がある、時間に追われていない、精神的に落ち着いているといった状態を総合的に表現する言葉です。温泉でゆったりする、ソファでゆったりくつろぐなど、リラックスした状態や雰囲気を表す際に使われます。また、「ゆったりとした音楽」「ゆったりとした口調」など、穏やかでのんびりとした質感を表現する際にも用いられます。日本的な「間」や「余白」の美意識とも通じる、情緒豊かな表現といえるでしょう。

ゆったりの例文

( 1 ) 週末は家でゆったり過ごしたい。
( 2 ) ゆったりとした服装が好きです。
( 3 ) 温泉でゆったりとくつろぎました。
( 4 ) ゆったりとした音楽を聴いています。
( 5 ) 広い部屋でゆったりと暮らしたい。
( 6 ) ゆったりとした時間が流れる田舎が好きだ。

ゆったりの会話例

今日はゆったりした気分で過ごせそう。

いいね。たまにはゆったりすることも大切だよ。

このカフェ、ゆったりできる雰囲気がいいね。

そうだね、ゆったりとした空間が落ち着く。

ゆったりサイズの服を探してるんだけど。

ゆったりした着心地のものがいいよね。

ゆっくりとは？

ゆっくりとは、動作や進行の速度が遅いこと、急がないことを表す副詞です。「ゆっくり歩く」「ゆっくり話す」「ゆっくり考える」など、時間をかけて何かを行うことを示します。物理的な動作の速度だけでなく、「ゆっくり休む」のように十分な時間をかけることも表現できます。「お茶でもゆっくり飲みましょう」「ゆっくりしていってください」など、相手に急がないよう促す優しい表現としても使われます。現代社会の忙しさに対するアンチテーゼとして、スローライフやマインドフルネスの文脈でも重要な概念となっています。丁寧さ、慎重さ、余裕を持つことの大切さを表現する、日本語の基本的で重要な副詞です。

ゆっくりの例文

( 1 ) ゆっくり歩いて景色を楽しみましょう。
( 2 ) もっとゆっくり話してください。
( 3 ) 週末はゆっくり寝たいです。
( 4 ) ゆっくり考えてから返事をします。
( 5 ) お茶をゆっくり飲みながら話しましょう。
( 6 ) ゆっくりでいいから、確実にやってね。

ゆっくりの会話例

もう少しゆっくり説明してもらえる？

ごめん、ゆっくり話すようにするね。

ゆっくりでいいから、丁寧にお願い。

はい、ゆっくり時間をかけてやります。

今度ゆっくり会えない？

いいね、ゆっくり話がしたいね。

ゆったりとゆっくりの違いまとめ

ゆったりとゆっくりは、どちらも余裕を表しますが、焦点が異なります。ゆったりは空間的・精神的な余裕やくつろぎの状態を表し、雰囲気や気分を重視します。ゆっくりは時間的な速度の遅さを表し、動作やペースを重視します。リラックスした状態を表すならゆったり、速度を落とすことを表すならゆっくりという使い分けが基本です。