【要求】と【要請】の違いとは?例文付きで使い方や意味をわかりやすく解説

要求と要請の分かりやすい違い
要求と要請は、どちらも求めることですが、強さと態度が異なります。
要求は強く主張して求めること、要請は丁寧にお願いすることです。
労働者が賃上げを「要求」し、自治体が協力を「要請」するという使い分けをします。
要求とは?
要求とは、当然の権利として、または強い立場から相手に何かを求めることです。要求する側が正当性を主張し、相手に応じる義務があると考える場合に使われます。労使交渉、契約条件、権利の主張など、強い態度で臨む場面で使われることが多い言葉です。
「要求を突きつける」「要求が通る」「無理な要求」など、強い主張や圧力を伴う求め方を表現します。ビジネスや交渉の場面でよく使われます。
賃金交渉、契約変更、サービスへのクレームなど、正当な権利として強く求める場面で使われる表現です。
要求の例文
- ( 1 ) 組合は会社に賃上げを要求した。
- ( 2 ) 顧客が返金を要求している。
- ( 3 ) 犯人は身代金を要求してきた。
- ( 4 ) 契約条件の変更を要求する。
- ( 5 ) 品質の向上を強く要求した。
- ( 6 ) 要求が受け入れられなければストライキだ。
要求の会話例
「給料上げて」
「それは要求として受け取るよ」
「これは譲れない」
「要求が強すぎない?」
「対応してもらえる?」
「正式に要求書を出して」
要請とは?
要請とは、相手の立場を尊重しながら、協力や対応を丁寧に求めることです。命令や強制ではなく、相手の理解と協力を得ようとする姿勢で行われます。公的機関、企業間、国際関係など、相手との関係を良好に保ちながら依頼する場面で使われます。
「協力を要請する」「要請に応じる」「緊急要請」など、お願いベースで相手の協力を求める表現です。公式な文書や外交でもよく使われます。
自治体からの協力依頼、企業間の支援要請、緊急時の援助依頼など、相手の善意に期待して協力を求める場面で使われる丁寧な表現です。
要請の例文
- ( 1 ) 市は住民に節水を要請している。
- ( 2 ) 政府は企業に協力を要請した。
- ( 3 ) 支援を要請する文書を送った。
- ( 4 ) 自粛を要請したが強制ではない。
- ( 5 ) 緊急時には援助を要請できる。
- ( 6 ) 知事が国に支援を要請した。
要請の会話例
「協力してもらえる?」
「要請として承りました」
「お願いなんだけど」
「要請には前向きに対応します」
「無理強いはしないけど」
「要請として検討させてください」
要求と要請の違いまとめ
要求は強く主張する求め方、要請は丁寧にお願いする求め方です。
要求は権利の主張、要請は協力の依頼という違いがあります。
状況に応じて、要求すべきか要請すべきかを判断することが大切です。
要求と要請の読み方
- 要求(ひらがな):ようきゅう
- 要求(ローマ字):youkyuu
- 要請(ひらがな):ようせい
- 要請(ローマ字):yousei